ゲストは、株式会社アルベール・インターナショナル代表取締役の二谷欣哉(にたに よしちか)さんです。2009年創業のアルベール・インターナショナルは、超微細な泡の技術「ナノバブル」を活用した商品を開発しています。

家事のお助けだけでなく、健康や農業など意外な場面でも活躍をしているのだとか。小さな泡に秘められた力をうかがいました。

超微細な泡が、素材の奥まで届く

西田 アルベール・インターナショナルは「ナノバブル」を追いかけているんですよね。

二谷 超微細な泡の技術「ナノバブル」を活用して、製品の企画・開発・販売を行っています。商品としては、洗濯やシャワー、キッチン、庭の水撒きなど、様々な種類のアダプターを取り揃えています。

西田 「ナノバブル」は、1マイクロメートルの泡を水の中に沢山つくる技術とのことですが、アダプターでつくれるものなんですか?

二谷 「ナノバブール」というアダプターの中を通ることで微細な気泡が発生します。この超微細な泡によって、洗濯物の汚れが落ちやすくなったり、シャワーだと毛穴の汚れがとれやすくなったり。また、消臭効果が強いこともわかっています。微細な泡が繊維の奥まで入り込んで、洗剤を運ぶんです。

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西田 興味深いのが、この「ナノバブール」が食の分野でも活躍しそうとのこと。

二谷 調理にナノバブル水を使うと、味が濃く感じることを見つけ出しました。そこで、6人の料理研究家に依頼をしたところ、5人から「おいしくなる」という評価をいただいたんです。ただこれでは個人の感想に過ぎないため、エビデンスに置き換えられないかと「味香り戦略研究所」(味覚センサーなどの分析機器を用いて、食品の味を科学的・定量的に数値化する企業)に調査を依頼したところ、完全に塩味を強く感じるというデータが出ました。

西田 つまり、ナノバブル水を使うと減塩できるということですね。

二谷 15%以上の減塩が可能です。無理せず、美味しく食べられる減塩対策を目指しています。

取り付けるだけ、時短・減塩・洗浄!

アルベール・インターナショナルの"ナノバブール"がつくる泡のチカラ。

西田 ナノバブルを使えるようになる商品には、どのようなものがあるのでしょうか?

二谷 「ナノバブールキッチン」という商品を蛇口に取り付けるだけで、1ccあたり2億個以上のナノバブルが発生します。

西田 それは簡単ですね。アダプターの種類も多い。

アルベール・インターナショナルの"ナノバブール"がつくる泡のチカラ。

西田 「時短・減塩・洗浄」とありますが、「時短」とはどのようなことなんですか?

二谷 たとえば食材を茹でるとき、ナノバブルの「素材の奥まで入り込む」特性によって、茹で時間が短くなるんです。

西田 なるほど。それから最近、シャワー商品をつくったんですよね。

二谷 ナノバブルと浄水がひとつのシャワーアタッチメントで解決する「浄水革命ナノバブール」を開発しました。塩素によって髪がきしんだり、肌が突っ張ったりというご意見をいただいていたんです。

ナノバブールで、いちごが甘く大きくなる

西田 農業や水産業への応用も進めているとも聞きました。

二谷 手づくりで開発した農業用の「ナノバブール」を、愛媛県のいちご農家や愛知県のトマト農家などに無償提供して、実験していただいたんです。

もう4年目になるのですが、収穫量が3割ほど増えたり、糖度が極端に上がったり。いちご農家さんからは「粒が大きくなった」との声をいただきました。

西田 やはり水がポイントなのでしょうか?

二谷 植物は側根から酸素を供給して大きく育つのですが、ナノバブルは奥まで届いてくれるんです。それによって植物が病気にならなくなることに目をつけました。

アルベール・インターナショナルの"ナノバブール"がつくる泡のチカラ。

西田 泡といえばカニですね。実はカニにもナノバブルが効くのだとか。

二谷 カニの仲卸の水槽に、私が考えたものを設置しました。水槽にカニをたくさん入れると、酸欠で死んでしまっていたんです。ナノバブルによって酸素が届くようになり、助けることができました。

西田 いいことずくめじゃないですか。

二谷 まだ商売にはできていないですが、社会活動もやっています!

アルベール・インターナショナルの"ナノバブール"がつくる泡のチカラ。

(TBSラジオ『見事なお仕事』より抜粋)

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