北中米W杯最大のニュースは何だった!? 米メディアは辛辣「サ...の画像はこちら >>

ハイドレーションブレイクは“広告のための装置”か Photo/Getty Images

物議を醸したハイドレーションブレイク

北中米W杯は、スペイン代表の史上二度目の戴冠という形で幕を閉じた。今回からは大会形式が大きく変わり、アメリカらしいショーアップされた見せ方などが話題となった。



今大会最大のニュースは何だろうか。2026年大会は、どんなふうにファンの脳裏に記憶されるのだろうか。米『ESPN』は、大会中の目立ったニュースを9位から1位までランキング形式で振り返っている。

9位は「サッカーがアメリカで正式に認められたこと」としている。今大会は視聴者数、観客動員数で記録的な数字を叩き出した。試合数が最多だったことも一因だが、そうでなかったとしても記録は更新されたはずだと同メディアは伝えている。そして、サッカーはアメリカでもついに当たり前の話題となった。『The Economist』によると、アメリカ人の約10%がサッカーを一番好きなスポーツだと答えたという。これはアメリカン・フットボール、バスケットボールに次いで高い割合で、ついに野球を凌いでいる。今回のW杯は、アメリカ国内の何百万人もの人々がすでにこのスポーツを愛していることの証明となったと伝えられている。

8位はアメリカのドナルド・トランプ大統領がフォラリン・バログンのレッドカードを覆したこと。最終的にはFIFAの決定であったが、大統領の一声がなにも影響しなかったとは考えられない。
7位はカーボベルデの躍進。GKボジーニャは無名の存在から、一躍時の人となった。

6位は「世界がVARに注目するようになった」こと。判定をめぐって様々な議論があった。5位はフランス代表キリアン・ムバッペが歴代最多得点記録を更新したことだ。通算22ゴールは、新たな金字塔として打ち立てられた。

4位はノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが世界的スターとして認識されたこと。3位はリオネル・メッシのラストダンス。両名とも大会を大きく盛り上げてくれた。2位はスペイン代表がこれまでで最高の守備を披露し、おそらく歴代最高のチームだったこととされている。

そして1位は、「サッカーのアメリカ化」。つまり商業化が進み、具体的に言えばハイドレーションブレイク時に広告を販売できるようになったということだ。


『FOX SPORTS』は、この休憩中の広告販売で2億5000万ドル(約409億円)もの収益を上げたと報じた。『ESPN』は、「権力者たちがサッカーの仕組みを変え、商品として商業化しやすくするための堰を切った年として、後々振り返られるだろう。言い換えれば、試合中の休憩時間を増やして広告を販売できるようにした年ということだ」と辛辣に綴っている。

収益が上がるのだから良いではないかという意見もあるが、それは非常に「アメリカ的」な考え方だといえる。途切れることのないスペクタクルこそがサッカーの真髄だと考えているオールドファンにとっては、なかなか受け入れづらい傾向かもしれない。『Turner Broadcasting System』の元社長であるデイビッド・レヴィ氏は「水分供給の効果が証明されれば、それに伴う費用を考えると後戻りするのは難しい」と語ったという。

こうしたやり方は今後も継続されるのか。2026年大会はW杯が大きく商業化に舵を切ったターニングポイントとなるのかもしれない。

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