ピルロ氏の代表監督就任白紙ならマルディーニ氏も辞任覚悟か ロ...の画像はこちら >>

パオロ・マルディーニ photo/Getty Images

人事権への侵犯を指摘する声も

アンドレア・ピルロ氏のイタリア代表監督就任をめぐる混乱が、新体制そのものを揺るがす事態へ発展する可能性が浮上している。イタリア『La Gazzetta dello Sport』は、ピルロ氏の就任が見送られた場合、テクニカルディレクター(TD)のパオロ・マルディーニ氏が辞任を検討する可能性まであると報じた。



カルロ・アンチェロッティ氏、ジョゼップ・グアルディオラ氏へのオファーが実現しなかった後、マルディーニ氏とレオナルド氏は長期的な再建プランを担う人物としてピルロ氏を推薦。現代的なフットボールを志向する指導者として高く評価し、将来を見据えたプロジェクトの中心に据える考えだったという。

しかし、ピルロ氏がロシアのブックメーカー「Fonbet」のグローバルアンバサダーを務めていることや、UAEの所属クラブとロシア人実業家との関係が問題視され、政治的な議論へ発展。イタリアとロシアの関係が依然として敏感な状況にあることも重なり、「適切な人選なのか」という声が高まり、就任への逆風が強まっている。

同紙によれば、マルディーニ氏は純粋にサッカーの観点からピルロ氏を選んだものの、政治的な問題まで説明を求められる状況には戸惑いを隠せていないという。一方で、新たにイタリアサッカー連盟会長へ就任したジョヴァンニ・マラゴ氏は、こうした情勢を受けて別候補の検討も始めているとされる。

さらに記事では、「政治的理由によるピルロ氏の却下が、実際にはTDの人事権を覆す口実になっているのではないか」という見方がイタリア国内で広がり始めているとも伝えている。

マルディーニ氏は新体制発足時、「代表監督の選定」を引き受けることを条件に就任を受諾した経緯があるという。現役時代から信念を貫く姿勢で知られ、ミランでも自らの権限が制限されたことで退団を選択した過去を持つだけに、今回も自身の判断が覆されれば身を引く可能性は否定できない。

記事では、両者の間に立つレオナルド氏が仲介役となり、新体制の分裂を回避できるかが今後の焦点になると締めくくっている。イタリア代表再建の切り札として始まった新プロジェクトは、監督選びをめぐる問題によって、スタート前から重大な局面を迎えている。

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