マンCの約1000億円超補強に元会長が痛烈批判「規制を笑いも...の画像はこちら >>

移籍市場最終盤でシティに加入したE・フェルナンデス photo/Getty Images

「正義が遅れれば、正義は否定される」

マンチェスター・シティをめぐる「115件の財務規則違反疑惑」が、今季も決着しないままになっている。

そんななか、元シティ会長で元イングランドサッカー協会(FA)会長でもあるデイビッド・バーンスタイン氏が、クラブの巨額補強と裁定の遅れを痛烈に批判した。

英『Daily Mail』が報じている。

シティは今夏の移籍市場で約4億4000万ポンド(約1000億円)を費やし、エンソ・フェルナンデスを英国史上最高額タイとなる1億2500万ポンドで獲得。さらにエリオット・アンダーソンに1億1600万ポンド、アイユーブ・ブアディに8600万ポンド、イリマン・エンディアイエに6000万ポンドを投じるなど、大型補強を敢行した。

しかし、その一方でシティは2023年2月にプレミアリーグから115件の財務規則違反を指摘されている。

この問題をめぐる12週間の審理は2024年12月に終了したものの、独立委員会による裁定は9月現在も発表されていない。シティ側は疑惑を全面的に否定しており、最終的に無罪となる可能性もあれば、過去に例のないほど重い処分を受ける可能性も残されている。

こうした状況に、バーンスタイン氏が疑問を呈した。

「115件のプレミアリーグの告発を背景に、このような補強を行ったという事実は異常であり、イングランドのトップリーグの規制を笑いものにしている」

さらに、115件すべてを追及するのではなく、より明確な問題をいくつか「代表的な事例」として扱うことで、手続きを簡略化できたのではないかと主張。

「正義が遅れれば、正義は否定される。そして、このプロセスが長引けば長引くほど、そこから生じる影響や問題は複雑になっていく」

と厳しく批判した。

プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOも、裁定に時間がかかっていることへの不満を以前から認めている。ただし、独立委員会の審理中であることから、具体的な内容や時期については明かせないとの立場だ。


「プロセスはプロセスだ。自然な結論に至るまで待つしかない」

マスターズCEOはそう説明している。

一方、シティの処分をめぐっては、他クラブにも影響が及ぶ可能性がある。現在、プレミアリーグの4クラブが、シティに有罪判決が下された場合に補償を求める権利を留保しているとされる。

それだけに、長期化する裁定への不満はクラブ関係者の間にも存在する。

ただ、シティは今季もすでにリーグ戦で開幕3連勝を飾り、首位に立っている。

疑惑が決着していないなかでも、シティは巨額の資金を投じて戦力を強化し、ピッチ上では勝利を積み重ねている。

バーンスタイン氏の発言は、まさにこの状況に対する問題提起だ。115件の疑惑が最終的にどのような結論を迎えるのか。裁定が長引けば長引くほど、プレミアリーグの財務規制そのものに対する信頼にも影響を与えかねない。

編集部おすすめ