映画『わたしの知らない子どもたち』キャラポスター&キャスト陣が胸中語る特別映像が公開
(C)2026 K2 Pictures・AOI Pro.

『すばらしき世界』『永い言い訳』の西川美和が原案・脚本・監督を務める映画『わたしの知らない子どもたち』のキャラクターポスターと特別映像が公開された。



トロント国際映画祭でコンペティション部門となる「プラットフォーム部門」に正式出品されることが決定し、注目を集める本作。

映画初主演を務める新人・小八重葵美と、国際的に活躍する二階堂ふみがダブル主演を務めるほか、役所広司田中裕子岡田准一竹野内豊吉田羊坂東龍汰らが出演者として名を連ねる。



物語の舞台は1945年、終戦直後の日本だ。音楽家の父(竹野内)のもとで育ち、ごく普通の暮らしを送っていた12歳の少女・茅野琴子(小八重)は、戦争によって家も家族も失い、焼け野原となった東京でたったひとり生きることになる。女性であることが生きる危険につながる現実を知った琴子は、少女という性を隠し「少年」として生きることを決意。やがて同じ境遇の子どもたちと闇市で生きる居場所を見つけていく。



一方、琴子の担任教師だった曽根文美子(二階堂)もまた、敗戦によって婚約者を失い、教師としての誇りも、生きる意味も見失っていた。しかし、父の友人から「琴子を探している」という知らせを受けた曽根は、彼女を探し出すことを決意し、その過程で少しずつ本来の自分を取り戻していく。やがて琴子には、子どもたちを一時的に預かる漁師の山井甚平・けい老夫婦(役所・田中)をはじめ、闇市で生きることを余儀なくされた子どもたちを受け入れる新興ヤクザの組長・菊沢(岡田)、散り散りになった孤児たちを迎え入れる孤児院の館長・鷹間(吉田)、そして子どもたちの良き理解者であろうとする新聞記者・諸積(坂東)など、多彩な人物たちが関わっていく。こうしてさまざまな大人たちと出会った琴子は、戦後の過酷な社会の中、それぞれの立場で子どもたちの未来をつなごうとする彼らの存在に支えられ、力強く生き抜いていく──。



今回解禁されたキャラクターポスターには、登場人物の内面を射抜くような鮮烈なショットとともに、それぞれの強いまなざしと決意を表す力強いセリフが刻まれている。撮影はレスリー・チャン、グラフィックデザインは吉良進太郎が担当した。少女という性を隠して生きる琴子の切実な告白をはじめ、混沌とした戦後をいかに生き抜き命を未来へつないでいくのか、各キャラクターが纏う重厚なドラマへの期待が高まる仕上がりとなっている。



特別映像では、二階堂、役所、岡田、竹野内、吉田、坂東の各キャストが、脚本を読んだ際の想いや役への向き合い方を率直に語っている。二階堂は、それまでの当たり前や常識がすべてひっくり返ってしまった戦後の世の中を生きる子どもたちの姿について、「大人だと頭で分かることや理屈を並べて消化していくことを、全身で受け止めなければならない子どもたちの姿が描かれているので、脚本を読んでいて胸が苦しかった」と振り返る。曽根は、琴子が辛く寂しい想いをしていると分かりながらも、自分自身も守らなければならないものがある中で、親を待つ琴子を駅に置き去りにしてしまう。二階堂は子どもたちとどのように向き合うべきかを最初のシーンから課題として抱え続けたと話し、「教師として子どもたちに教えないといけないことや、疎開先から帰る列車のシーンで子どもたちの家族がいなかったり、子どもたちがどうなっていくのかという不安を抱えていました。曽根自身も戦争の被害者のひとりでもあって、でも加担していたひとりでもあって、感情をどうバランスとるのか、撮影中ずっと難しいなと感じていました」と、役に込めた複雑かつ繊細な胸中を明かした。



『わたしの知らない子どもたち』特別映像(二階堂ふみ)



役所は、警察から逃げてきた琴子たちがご飯を目いっぱい食べる様子を見た夫婦の心情について、「子どもたちを見ていて子どもらしい表情じゃなくなっていく辛さと、でもこの子たちにおなかいっぱい食べさせてあげたい気持ちがあった」と振り返り、子どもたちの存在によって老夫婦の中に温かな気持ちが戻っていたことを振り返った。西川監督からは「あえて優しくせず、笑顔は極力最後までとっておいてほしい」という演出を受けたことも明かし、「味方役と誇張させることなく、こういう大人もいたという感じを表現されたかったのだと思う」と監督の意図を説明している。



『わたしの知らない子どもたち』特別映像(役所広司)



岡田は、子どもたちにとってどういう存在であればよいかを意識しながら、リハーサルを重ね子どもたちに慣れてもらう機会を積み上げていったと語る。映像では子どもたちと仲睦まじく戯れる愛らしい姿も収められており、「兄であり父であり食べさせてくれる人であり、大人として信じていいのか・よくないのかを持ちながら、(菊沢)徹はたくさんのことを経験して飲み込みながら生きている世代なので、自分のできることを気にしているけど、やらなきゃいけないことや不条理と向き合いながら生きている人」と裏社会に生きる菊沢が内に秘める葛藤を代弁している。



『わたしの知らない子どもたち』特別映像(岡田准一)



竹野内は、「読み進めるほど胸が締め付けられ、言い表せない悲しみが押し寄せてきた。(戦争孤児が大勢いたという)教科書では得られない史実として、ひとりでも多くの方々に観ていただきたい」とあふれる想いを口にした。吉田は、「子どもたちへの愛おしい気持ちが重なり、最後は泣きながら脚本を読んだ」と深く感銘を受けた胸の内を告白。

坂東も「こういう映画を作って発信していくのは意味のあることだなと脚本を読んで感じました」と作品への強い使命感を明かした。



『わたしの知らない子どもたち』特別映像(竹野内豊)



『わたしの知らない子どもたち』特別映像(吉田羊)



『わたしの知らない子どもたち』特別映像(坂東龍汰)



<作品情報>
『わたしの知らない子どもたち』



10月16日(金)公開



公式サイト:
https://k2pic.com/film/wsk



(C)2026 K2 Pictures・AOI Pro.

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