京都・太秦で仏像の自動販売機を発見
仏像から数珠までそろった自動販売機
先日、京都・嵐山へいった帰り、せっかくなので太秦の映画村へも寄ってみようかなぁと京福「太秦広隆寺」駅で下車してみた。すると、駅のすぐそばに不思議な自販機があるのを発見! 中を見ると数珠や小さな仏像のようなものが見え、仏像の自販があるなんてさすが京都は違う! と感心してしまった。
値段は500〜800円と意外に手ごろ。

しかし、よーく見てみるとなんだかインドの「象の神様」、ガネーシャとおぼしき像もあったりしてどうも日本製ではないような……? 他に、カエルをかたどったものなんかもあって、けっこう可愛い。すでに売り切れている商品も目につくので、ひそかな人気なのだろうか。気になって調べてみたところ、これは京都の某健康食品会社の社長さんが設置しているものらしい。

さらに、設置時期などを社長さん宛てにメールで問い合わせてみたところ、「2001年ごろから設置しております」との返答。ちなみに、これらの仏像はタイから仕入れたおみやげ品らしい。
実は最近、某スポーツ新聞に取り上げられたことでマスコミの取材が殺到し、困惑気味とのこと。「当社の事業とはなんら関係なく、私が個人的に置いている(しゃれのような)ものです」とのことだった。
売り上げ重視というよりは趣味、道楽ということで、なんとも大らか。そんなところも京都的!? それにしても、タイ製とはいえ仏像の自販なんてなかなかないのでついつい、試してみたくなっちゃいますよね。

ちなみに、仏像とは関係ないのだがこの小旅行で嵐山発の京福電鉄(地元では通称「嵐電」(らんでん))の車輛がなんともレトロで可愛いのに感動してしまった。この車輛は、平安遷都1200年を記念して製造されたものだそう。
濃いブラウンの塗装に金のラインがアクセントになっていて、車内もまるで昭和30年代の映画に出てきそうな感じ。
嵐山駅のホームにはなんと「足湯」も設置されていたので、電車を待つあいだ疲れた足を浸けてほっこり。仏像自販機も含め、京都という町の「奥深さ」をしみじみと感じた1日でした。
(野崎 泉)