先日、久々にスキーに行くという友人がふとつぶやいた。
「今持っているウェアが、果たしてゲレンデでどれだけ時代遅れなのか、さっぱりわからない」
ちなみに私は年に数回雪山に行くものの、ウェアはすでに5~6年前のものだ。


確かにゲレンデでは、「それ、いつの!?」みたいな年代モノのウェア姿の人もたまに見かける。でもそれは、80年代風のド派手なカラーリング&ピチピチなウェアとか、モコモコのフードが付いたフェミニンなタイプとか、すごくわかりやすい。だから、友人のセリフも「大丈夫だよー」なんて軽く流したけど、待てよ? 

いまや30代の私、気づいていないだけで10代・20代の人から見たら、かなり古臭いウェアを着ていたりして……。だとしたらツライ。

そこで最近のウェアのトレンドについて、スキー用品などを販売するアルペンの広報の方に聞いてみた。
「最も変わったのが、カラー傾向です。
数年前は無地の黒や茶色が主流でしたが、今はプリント柄やチェック柄が主流。“ジャケットはプリント柄&パンツは無地”の組み合わせ、またはその逆がトレンドです。全体的にカラフルで派手め、ゲレンデで目立つウェアに人気が集まっていますね」
なんと! レトロなイメージを(勝手に)抱いていた派手カラーがむしろトレンドなんて……。さらにシルエットも、
「スキー・スノーボードウェアとも、ルーズなものからジャストサイズに変化しつつあります。特に、ストレッチ素材を積極的に使っているスキーウェアはその傾向が強いですね」

どうやら私のウェアも新調する時期のようだ。選ぶ時のポイントは?
「店のスタッフに相談して、トレンドを聞いてみてください。
また、ウェアには様々な機能、たとえば通気用ベンチレーションや雪浸入防止のウェストゲーターなどがついていますが、使い方を知らない方が多くいらっしゃいます。機能説明タグで確認するか、お店のスタッフにたずねてみてください」
そのほか、必ず試着した上でサイズを決めるのも重要だという。

デザインだけではなく、機能の進化も著しいそうで、
「各社とも裏地に発熱保温素材を積極的に使用してきており、保温力が飛躍的にアップした商品が多くなっています。またストレッチ素材を使用した商品が増えていて、運動性能も向上しています」
最近ではスキーウェアでスノーボードをする人も、その逆も多い。機能面の唯一の違いは、スキーウェアにはエッジガード(パンツ裾内側がエッジで切れないようにするための補強)が付いているものが多いこと。ただしエッジガードがないウェアも多くあり、必須機能ではない。
気に入った商品で自由にコーディネイトを楽しむのが一番だという。

ちょうどこの時期はシーズンで最もお買い得な季節。アルペンでも最終クリアランス価格になっていて、商品によってはシーズン当初の半額で購入する事も可能なのだとか。みなさんもぜひ、この機会に最新ウェアをチェックしてみては?
(古屋江美子)