他人が、あまり体験していないことを率先して体験したいとは思っている。たとえば、バイクでアメリカ大陸を横断するとか、トライアスロンに挑戦するとか、富士山を登頂するとか。

でも時間はないし、面倒くさがり屋なので、そういったことを夢想して、それで全てが終わる毎日。

だが、少なくとも徒歩日本一周を疑似体験させてくれる商品はあるようだ。それは株式会社タカラトミーアーツより発売されている歩数計『ポケットイン 日本一周歩数計の旅』のこと。
この商品は、2008年4月の発売から7カ月で累計販売台数約7万個の大ヒットを記録した、『日本一周歩数計の旅』の新バージョン。

ちなみに、前回の『日本一周歩数計の旅』の反響は非常に大きかった。メーカーに伺ったところ、
「発売時期した時期がちょうど、『特定健診・特定保険指導』、いわゆるメタボ検診スタートと重なっていたため、ウォーキングが注目を集めていました。
まだ歩数計をテーマにした“玩具”がなかったので、数多くの各種メディアにも取り上げられました。25歳以上の男女問わずお客様からお問い合わせがあり、幅広いターゲットに反響があったと思います」

今回の新バージョンは、日本一周総距離18,850キロメートル(タカラトミーアーツ調べ)の1/1スケールのリアルな設定のもと、全国各地の地名と名産、名所の地域情報が収録されており、歩行を行うだけで、歩数、歩行距離、経過日数はもちろん、現在地の地域情報も取得することができるのだ。また、歩いた距離データは毎日更新され、出発地点から現在地までの地域情報の履歴を見ることが可能(登録されている地域情報は1,256カ所)。

ここに登録されている地域情報は様々なのだが、たとえば「千葉県市原/名産は海苔」といった感じで登録されている。他に登録されているのは「千葉県袖ヶ浦/名産は落花生」、「千葉県木更津/名所は潮干狩」、「千葉県富津/名産はバカ貝」などなど。
もちろん、千葉以外の地域情報も登録されており、歩数計として活用しながら全国の名所に訪問した気分で、日本地理についての知識も身につけることもできる。


また、今回は『ポケットイン 日本一周歩数計の旅』と同時に、人気キャラクターのハローキティを使った『ポケットイン 日本一周歩数計の旅 HELLO KITTY(ハローキティ)』も発売される。
このバージョンでは約15キロメートルを歩行するたびに「ヒッチハイクチャンス!」のイベント画面が登場。ルーレットで揃った絵柄に合わせて、10、8、6、4キロメートルのいずれかの距離を加算することができる(「ハズレ」もある)。
また、県境に到着すると、色々なキャラクターが“お出迎え”の形で表示される。用意されているキャラクターはミミィやパパ、ママといった家族からお友達などの16種類。さらに、日本一周を達成した際には“シークレット”キャラクターが表示される。
こういったランダムな遊びの要素を入れることで、ウォーキングに楽しみを追加したのだ。

しかし、何故に今回、ハローキティを使ったバージョンの発売に至ったのだろうか?
「『ポケットインタイプ』に『ハローキティ』をプラスすることで、今までのバージョンで一番弱かった10歳代女性ターゲットの獲得を狙って開発しました」
現在、ジョギングやウォーキングに女性が積極的に参加しており、ファッショナブルなウエアやグッズが登場するなど、周辺商品にも付加価値や工夫が求められている時代。このバージョンはかわいいキャラクターと一緒に、遊びながら日本一周を目指す歩数計なのだ。

今回の『ポケットイン 日本一周歩数計の旅』は全2色(黒・白)で価格は3,990円(税込み)。『ポケットイン 日本一周歩数計の旅 HELLO KITTY』は全2色(黒・ピンク)で価格は4,179円(税込み)。4月3日より全国の玩具店・雑貨店・家電店・ネット通販などで購入することができる。


現在、タレントの間寛平がマラソンとヨットで世界一周を目指しているという。ならば、寛平師匠の完走を祈りつつ、こちらでは国内で日本一周(の疑似体験)を目指すのもいいかもしれない。
(寺西ジャジューカ)