短冊に託した"願い事"を社長が叶えてくれる会社
タカラトミーグループは昨日(7月5日)を「七夕デー」に設定し、以下のような試みを実施しました。

●社員の願いがホントに叶う!?



7月1日から、社内に設置された笹に社員さん達が願いを書き込んだ短冊を飾り付け。タカラトミー代表取締役社長のハロルド・ジョージ・メイ氏が、その中から"叶えてあげる夢"を選出し、5日に選ばれた3名の願い事を発表します。
(願い事の例:「リカちゃんとパパの故郷・フランスに行きたい!」「初恋のあの人に会いたい!」「人気声優に耳元で愛をささやかれたい!」)
●七夕ビズ
同社ではクールビズを積極的に取り入れており、この日は「七夕ビズ」として浴衣、甚平、アロハシャツなどの冷涼感ある服装での出社を推奨。
はてさて、この日の同社は一体どんな風景になっているのか? 実際に見に行ってまいりました!
浴衣姿での出社を初めて推奨
社内に足を踏み入れると、眼前には浴衣の園が!




これらの浴衣は自前で用意した人もいれば、社がレンタルしたものを着ている人もいるとのこと。っていうか、会社が用意してくれてるのか。至れり尽くせりだな……。
ちなみに、こちらは秘書室です。

秘書の皆さん、心境の方はどうですか?
「涼しいです!」
この眼福状態には特に役員の方々が「イイねえ!」と喜んでいたそうで、その喜びには同意せざるを得ません。同社では今まで浴衣姿での出社を禁じていたわけではないのですが、社で推奨されたのは今年が初だそうです。
続いて、こちらにいるのは「次世代マーケティング室」の面々。


左側にいる、赤いアサガオの柄を着た女性は自前の浴衣で出社したそうです。
入社して一ヶ月の社員が"社長になる夢"を叶える
さて、いよいよ本日のメインイベントです。まずは、社員の方々がエントランスに集合。

すると、天帝に扮したメイ社長が現れました。


「皆の衆、よう集まってくれた。今日は皆々の日々の仕事の努力に敬意を評し、七夕を実行する。七夕は、織姫と彦星が『一年、よう働いた』とたった一つの願いが叶う時。なので、皆の願いを叶えようと皆の願いを集めたところ、たくさん来てしまった。全部叶えるわけには参らん。そこで、3つくらいは叶えて参ぜよう。ワシが特別に選んだその3つを今から披露する」(メイ社長)
結果、選出されたのはこの3つです。
(1)「イクラをいくらでも食べたい」

「自分の担当している8月の新商品『爆・笑太郎』というロボットにはダジャレが1300個入っていまして、願い事もダジャレで書いてみました」(社員さん)
「もう、今日の20時にお店を予約してます」(メイ社長)

(2)「リムジンでVIP出社したい」

リムジンは、すでに来週の月曜に送り迎えしてくれるよう手配されているそうです。
「『自分じゃ絶対やらないだろうな』というのを考え、ヘリかリムジンか迷ったんですが、リムジンでの出社って社長もやられたことないだろうなと思いまして(笑)」(社員さん)
「ないね。リムジンには、飲み物もちゃんと付いてるし。ノンアルコールでね(笑)?」(メイ社長)

そして、注目は3つ目の願い事でしょう。
(3)「メイ社長とベイブレードで対決して勝ったら一日社長になりたい」

というわけで、早速ベイブレード対決をしていただきましょうか。3ポイント先取した方の勝利です。




結果、願い事を書いた社員さんがメイ社長に勝利!


なんと、本当に"一日社長"の権利が贈られることとなってしまいました……。
では、勝利者インタビューをどうぞ。


「僕はまだ、入社して一ヶ月なんですよ。いきなり上場企業の社長になれるとは思ってなくて、これだけ夢を見れる会社は他にないんじゃないかなという気がします。社員全員が1日1回は笑顔になれる何かをできるように頑張りたいと思います。また、ウン年後には"一日"で終わらない形になれるよう頑張りたいと思います」(社員さん)
ところでメイ社長、今回のようなイベントを実施したのにはどんな狙いが?
「人っていうのは、起きてる時間の半分が仕事なんですよね。仕事してる間は楽しんでもらわないといい商品を作れないし、いい仕事もできないと思ってるので、少しでも仕事が楽しくできるようにこのようなイベントを定期的に企画しています。それともう一つは、我々は日々子どもの夢を叶えてるわけなんだけど、一方で社員の夢も叶えてあげなければいけないなと。自分の願いが叶った時にどんな気持ちになるのか、立場を変えて実感しないといけないというのがあります」(メイ社長)


なるほど、意図と思いは理解できました。でも、入社一ヶ月の社員さんに社長の立場を譲るなんて、ケタ外れ過ぎます!
(寺西ジャジューカ)