スタバとタリーズどっちのコーヒーが美味いか「ガチ比較」する番組がすごい

「スタバが一番美味しい」「私はタリーズ派」などの意見対立をネットでしばしば見かける。どちらもアメリカ・シアトル発祥のコーヒーチェーン大手で、規模としてスターバックスが圧倒的に大きいが、タリーズの愛好者も少なくない。


では、実際どちらのほうが優れているのか。「日本屈指のカッパー」「日本一のバリスタ」などにブラインドでの試飲を依頼し、徹底比較に挑んだテレビ番組がある。BSスカパー!で毎週日曜よる21時から放送中の商品比較バラエティ「モノクラ〜べ」だ。

スポンサーのしがらみがないガチ感


スタバとタリーズどっちのコーヒーが美味いか「ガチ比較」する番組がすごい

「地上波では決してできない禁断の商品徹底比較バラエティ」を謳う同番組は、スポンサーのしがらみがないため、肯定的な意見やネガティブな検証結果も踏まえて、正確に伝えられるのがウリ。さらに、視聴者としては、比較時には商品やメーカーの歴史をはじめ、徹底的に調べたからこそわかる商品情報を教えてくれるのもうれしい。これまで宅配ピザ「ピザーラ VS ピザハット」や、讃岐うどん「はなまるうどんVS丸亀製麺」といったテーマで放送してきた。

例えば、2017年2月26日に放送された「シアトル系コーヒーショップ比較検証スペシャル!」は、スタバとタリーズをガチ比較した回だ。
最初の「ドリンク3番対決」のブラックコーヒー対決では、スタバから「ドリップコーヒー」、タリーズから「本日のコーヒー」がエントリーした。スタッフが一般客を装って店舗で商品を購入。持ち帰って容器を移し替えてから、プロフェッショナルに試飲してもらう。

試飲を担当したのは、コーヒーの国際品評会の審査員も務める日本屈指のカッパーである葛西甲乙さん。「風味」「口当たり」「透明感」「後味」「爽やかさ」の5項目で判定するのだが、その評価がなかなか厳しい。
5:かなり良い、4:大変良い、3:良い、2:普通、1:可という基準で、3以上の判定は皆無だった。


コメント内容も「水っぽい印象が感じられた」などとシビア。ガチっぷりが伝わってくる。結果として、風味、口当たり、爽やかさのポイントでわずかに上回ったスタバが3勝2敗で勝利した。


撮影許諾なしの突撃取材


スタバとタリーズどっちのコーヒーが美味いか「ガチ比較」する番組がすごい

続くカフェラテ対決では「日本一のバリスタ」岩瀬由和さんが飲み比べ。前述のドリンク対決ではスタッフが購入したコーヒーを、試飲するプロフェッショナルのいる場所へと持って行っていた。しかしカフェラテはミルクの質感を判定する上で「できたてが命」。岩瀬さんはアイマスクを着用した状態で店の近くまで連れられ歩道で待機。
スタッフが購入したできたてを試飲し、味の判定を下していた。「ここまでやるのか」と思わされるこだわり具合が凄い。

同番組は店側に撮影許諾を取らない「ガチ検証」なので、ロケ中もカメラが店内に入らない。遠くからズームで映し出された店員の顔にはボカシがかかっている。ドリンクが提供されるまでの時間を競う「スピード対決」のときには、突撃取材ならではのアクシデントも。スタバで12人に1人しかいないとされる「ブラックエプロン」のエキスパート店員に作ってもらおうとしたが、通常の「緑エプロン」店員が対応してしまった。
その際はいちど店を出て、もう一回リポーターが同じ商品を買いに走るのだ。

シーズン8の放送スタート


スタバとタリーズどっちのコーヒーが美味いか「ガチ比較」する番組がすごい

「モノクラ〜べ」は6月25日(日)にシーズン8がスタートする。初回に扱うのは今話題のベンチャー炊飯器。炊飯器の高機能化が進む中、保温機能を排除して、炊きたての美味しさを徹底的に追及したというバルミューダ社の「BALMUDA The Gohan」と、愛知ドビー社の「Vermicular(バーミキュラ)」の2機種を、お米マイスターの試食や味覚分析機などで徹底検証するという。ゲストは押切もえ。