最近なにかと話題になる「Twitter炎上」。 当媒体では編集方針上、基本的にそうした話題は扱わないようにしています。
一連のTwitter炎上では、普通のTwitterユーザーがふざけて撮影・投稿した画像が原因で燃え上がります。有名どころではコンビニエンスストアの冷凍庫に入りました写真→炎上→店頭から商品撤去などです。
こうしたツイートが発見された場合、本当に短い時間で多くの人にRTされ、1万以上の人の目に触れることもまれではありません。 またそれに油をそそぐのが、匿名掲示板の「2ch」や、「まとめサイト」と呼ばれる存在、そして一部報道。
投稿者はネットユーザーによりその身辺が調査され、ネット上に個人情報がばらまかれたり、時として社会的処罰を実際にうけることもあります。
が、最近ではこうした炎上を利用した便乗愉快犯が登場し、問題となっているのをご存知でしょうか? 愉快犯は「釣り」と呼ばれる行為を行います。炎上させる話題をあえて投稿し、人々の注目を集め反応を見て楽しむことが目的のようです。
ただ、これまでの「釣り」であれば、騙された方もある程度は笑い事で済まされていた部分もありました。 しかし、ここ最近見られる愉快犯には特に悪質なものがあり、「釣り」では済まされない事態にまで発展しかけています。
つい最近その愉快犯が投稿し、炎上したのがこちらのツイート。
既にアカウントは削除されていますが、サムネールに使用した写真は以前大大的に炎上した人のものを使用、そしてアカウントの文字列も似せて作られていました。
ちなみにこの「赤ちゃんがタバコをくわえる」という写真は、多くの人に衝撃を与え、あっというまに8千程RTされました。中には「釣りだろう」と気づいた人も多かったようですが、それにしても他人になりすましての炎上は悪質すぎます。
また、この写真について少し調べてみたところ、転載元と思われる場所が見つかりませんでした。 こうした釣りの場合には、どこかの画像を勝手に盗用して行うケースが多く、そのため今回も同じ可能性が高いと考えられます。
Twitter炎上は話題にもなりますし、心ある人にしてみればRTは善意からくる行為かもしれません。 ただ、中には、人を騙し、誰かに罪をなすりつけてまでやっている人物がいるのも事実。
問題になる話題や衝撃的写真が回ってきた時には、すぐ情報をRTせずその元となる人を調べてみる。また、愉快犯とわかった場合には、つけあがらせないためにも一切構わずスルーする。
(文:栗田まり子)