人間は、だれしも超能力をもっている。ただ、通常生活を送っているときには、それが封印され、潜在意識の中に眠っている状態だ。
超能力者と呼ばれる人たちはESPによって得た情報を映像や音、臭い、味、皮膚感覚によって知る。本誌でもお馴染みの超能力者、小林世征氏も、そのひとり。通称、エスパー・小林氏の場合、かすかな情報を増幅するにあたって、ダウジングを利用する。
ダウジングとは潜在意識からの情報を体が翻訳して、手にした棒や振り子の動きとして表現する方法だ。動かしているのは筋肉なのだが、それが示す情報はESPによって得られたものである。
能力の開花と強化
小林氏が得意とするのはパワースポットの探査である。現地を訪れることで、その土地がもっている神秘的な力を知ることは当然ながら、ときには地図を用いる。現場に行けない場合や事前に調査をする際、地図の上に特殊な振り子、ペンデュラムをかざしてパワースポットの場所や状態を知るのだ。もっともエスパー・小林氏ほどになると、手のひらそのものをペンデュラムに見立てて探査することも可能となるという。
見方を変えると、ペンデュラムを使うことによって、ESP 能力を強化することも可能となる。あらかじめ振り子の動きをYESとNOの場合で決めておくことで、実際の探査の結果をもって微妙な感覚をフィードバックできるというわけだ。
エスパー・小林氏は一般の人も、超能力を開発することで、運気の上がる自分に合ったパワースポットを発見し、逆に降りかかる危険をあらかじめ察知するなど、実際の生活に役立てることができるという。むしろ、積極的に超能力を開花させて、人生を充実させてほしいと語る。
グノーシスの叡智と呪文
実際のペンデュラムは五円玉に糸を通したものでも使用可能だが、細かな動きを見るためには、ある程度の重さと先端が尖ったものが望ましく、材質もパワーストーンや金属がいい。
エスパー・小林氏は、初心者でも効果を発揮することができるというペンデュラムを開発している。
チェーンのもつ側には魔除けとしてアブラクサスを刻んでいる。アブラクサスとはキリスト教神秘主義のひとつグノーシスの最強天使で、その名前は有名なアブラカダブラのもとになったといわれる。エスパー・小林氏は、この天使アブラクサスの姿と呪文を刻んだペンダントを肌身離さず身につけているという。ダウジングをしている最中は対象に集中しているため、邪な霊も近づいてくる。霊的なバリアを張る意味でも、アブラクサスのタリズマンは非常に重要であるとエスパー・小林氏は強調する。
使い方は、いたって簡単。
パワースポット探査のほか、何か重要な決断をしなければならないとき、潜在意識に問いかけて、最善の選択を引き出す。日々のちょっとした選択の積み重ねが、やがてあなたを幸福へと導いてくれる。ぜひ、この機会にエスパー・小林氏のパワーを実感し、ESP能力を磨いてみてはいかがだろうか。
(「ムー」2018年10月号より抜粋)
渋澤清春
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