《後編》アイドルの握手会と風俗は同じなのか？
※編集部撮影 画像（1枚）

>>>前編より

アイドルは純粋じゃない!?

　彼が言うには、握手会に並ぶ僕みたいな人間は、そこに射精やら何やらが介在していない、というのを言い訳に、それが高尚なエンターテインメントだと思い込んでいるんだ、と。何回握手会に通ってもそこから付き合えるようになるわけじゃないし（例外もあるんでしょうけど）、ちょっとずつ打ち解けていったり、ってこと止まりだけど、だからこそ女を口説くとか風俗で射精する、とかとは違う高尚なエンターテインメントだと思い込んでいるんだ、と。

しかし、実際は高尚でもなんでもなくただのライト風俗だろう、とのことなのです。

「親目線？　どんだけ倒錯すれば気が済むんですか？　親が子どもと握手しないでしょ！」
　……まあ、確かにしないですけど……。でも、例えば、女のコだって同性のアイドルの握手会に並んだりしてますが。
「それこそ屈折してるだけでしょ！　高尚な趣味だと思い込んでるだけでしょ！」
　じゃあ、握手会に並ぶ人とライブだけ観て帰る人って何か根本的に違うんでしょうか。
「ライブだけ観て帰る人ってのは風俗を恥ずかしいことだと思ってるんでしょ。なんだかんだ理屈をつけても、握手会がライト風俗だってことを何となく思ってるから、そこに参加するのはちょっと、と思ってるんでしょ、そういう人達は」

「大体、アイドルって目立ちたがりの欲望丸出しな存在なのに、それを応援するとかありえないよね。

そんな汚いモノにお金を使えますか！　頑張ってる？　純粋？　純粋なわけないじゃん！」
　……全く話が通じません。アイドルの存在すら否定されてしまいました。この人も一度アイドルを観てくれれば、その素晴らしさが分かるのに……と思いきや、昔、無理矢理観に連れてったことがあったんでした。無印時代のももクロのライブに連れてったんですけど、感想としては「紫の踊りの動きがヤバいね！」くらい。はい、全くハマる余地がありませんでした。いやあ、アイドルのライブも握手会も素晴らしいもんだと思うんですけどねえ……。

※写真と記事の内容は関係ありません

（文・橋上トオル）

オススメ書籍：『AKB48握手会完全攻略ガチマニュアル ((COSMIC MOOK)) [単行本（ソフトカバー）]（コスミック出版）／著：秋葉いくお、チームW