ニキビ跡の治し方とは?|赤み・クレーター・色素沈着などの治療法や平均費用について解説

ニキビ跡の治し方とは?|赤み・クレーター・色素沈着などの治療法や平均費用について解説

メイクでも隠せない赤みや色素沈着、ぼこぼこしたクレーターなどのニキビ跡に悩んでいる方も多いですよね。

スキンケアだけで改善するのは難しいと諦めていませんか?実はニキビ跡の種類をしっかり理解して最適な治療を受けることで、改善へと導けます。

そこで今回は

  • ニキビ跡の種類
  • ニキビの対策方法
  • ニキビ跡の治療法と平均費用

などニキビ跡の治し方を詳しくご紹介していきます!

改善しないニキビ跡に悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

※実績等は公式サイトより引用しています。
※本記事に記載しているダウンタイムは目安となります。個人差がありますのでご注意ください。
※本記事に記載している費用や持続期間は目安となります。クリニックや施術方法によっても異なりますのでご注意ください。
※本記事でいう「浸透」とは角質層までのことをいいます。

※掲載されている化粧品と医師は無関係です。

1.ニキビ跡ができる要因

そもそもニキビ跡とは、ニキビが治っている状態にも関わらず色素沈着や赤み、凹凸などが残っている状態のこと。

ニキビ跡ができる大きな要因として挙げられるのが、“ニキビの炎症が繰り返し起こる”ことです。

炎症を繰り返すとニキビの原因である“原因菌”が皮膚組織を破壊し、毛穴の構造が乱れてしまいます。

その際に、

  • 肌のコラーゲンが破壊される
  • 過剰にコラーゲンが生成され固まる
  • メラニンが蓄積される

などが起こり、ニキビがあった箇所が跡として残るのです。

ニキビ跡を残さないためにはニキビを作らないだけでなく、できたニキビが跡にならないよう正しいケアをすることも大切なポイント。

ここからはニキビ跡が残る原因として挙げられる5つをご紹介していきます。

1-1.肌の乾燥

ニキビ=皮脂が原因と思われがちですが、実は大人ニキビの多くは肌の乾燥が原因と言われています。

乾燥した肌はターンオーバーが乱れ、不要な角質が残りやすく毛穴詰まりを起こしやすい状態です。

さらに肌が乾燥を防ごうとし、過剰に皮脂を分泌することから慢性的なニキビ・ニキビ跡へと繋がります。

特に皮脂分泌の少ない頬やフェイスライン、口周りにできたニキビ跡は乾燥によるニキビと推測できるでしょう。

1-2.睡眠不足

睡眠・女性

睡眠不足は美肌の大敵とも言われています。その理由は睡眠中に出る成長ホルモンが関わっています。

質のよい眠りを続けていると、

  • ターンオーバーが整う
  • 免疫力のアップに繋がる
  • ホルモンバランスの正常化

などの効果が期待できます。

一方で睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌量が少なくなるため、上記の効果が得られずニキビ・ニキビ跡の原因となるのです。

質のよい睡眠を得るには、

  • 1日6時間の睡眠
  • 適度な運動
  • 湯船に浸かって血行を促進
  • 就寝3時間前には食事を済ませる

などが効果的と言われています。ニキビ跡のケアはもちろん、日々の生活の向上にも繋がるので、ぜひ睡眠方法を意識してみてくださいね。

1-3.紫外線や花粉による外的ストレス

外的ストレスとは日常で受ける次のような刺激を指します。

  • 紫外線
  • 花粉
  • 黄砂
  • PM2.5
  • ほこり
  • 大気汚染

これらが肌に触れると刺激になり、バリア機能が乱れニキビ・ニキビ跡の原因となります。

健やかな肌状態であれば外的ストレスを受けづらいですが、敏感肌や生理前など肌のバリア機能が低下していると刺激を受けやすいです。

外的ストレスは完全に避けることは難しいですが、丁寧な洗顔や肌を守るメイクである程度軽減できるので、日頃から対策しておくと◎。

1-4.栄養バランスの乱れ

健やかな肌を維持する上で欠かせないのが、栄養バランスのよい食生活です。

食事はインナーケアの基礎と言えるほど大切で、栄養バランスが乱れると体内の免疫力が低下しニキビができやすい肌質になります。

さらに脂質の多い食事は皮脂分泌を促進させ、皮脂詰まりによるニキビの原因になる可能性も。

肌荒れ防止効果が期待できる、

  • ビタミン類
  • ミネラル類

を積極的に摂るだけでなく、糖質やタンパク質、脂質もバランスよく食べるのがポイント。

どの栄養素も取りすぎ・避けすぎはよくないので、それぞれをバランスよく取り入れてみてくださいね。

1-5.間違ったスキンケア

ニキビ跡が治らない・悪化する原因として意外にも多いのが、スキンケアが原因なケースです。

最適なスキンケアは一人ひとり異なるため、友人に勧められた方法やSNSで人気の美容法が合わず、逆にニキビ跡を誘発している可能性も考えられます。

特にニキビ跡を悪化させるスキンケアとして考えられるのが以下の3つ。

  • 肌への摩擦が多いスキンケア
  • 洗浄重視のスキンケア
  • 刺激を感じるアイテムの使用

ニキビ跡は摩擦などの刺激を与えるとより症状が悪化し、治りにくくなる可能性があります。

不要な角質を取り除くために拭き取り化粧水やピーリングなどは魅力的ではあるものの、自分で行うと強くこすりすぎてニキビ跡がなかなか治らないということも。

ニキビを治したいがあまり洗浄力の強いクレンジング・洗顔を好む方も多いですがこちらも逆効果です。

ニキビやニキビ跡のある状態はなるべくマイルドに洗浄を選ぶのがバリア機能を整えることに繋がります。

また、ニキビ跡へのアプローチができる美白有効成分“ビタミンC誘導体”などの成分は、バリア機能が乱れた肌だと刺激を感じるかもしれません。

肌がヒリヒリする・かゆいなど違和感がある場合は、そのまま使い続けるとニキビ跡を進行させることとなります。

このように肌に合わないスキンケアの使用もトラブルに繋がるので、自分に合ったスキンケアを見つけましょう。

矢加部先生
矢加部先生

スキンケアで最もよくないことは「摩擦しすぎる・触りすぎる」ことです。また、SNSやネットではさまざまな情報や製品が手に入りますが、皮膚炎が悪化したらすぐに専門医を受診してください。

2.ニキビ跡の種類

ニキビ跡といっても種類はさまざま。種類によって最適な治療法が異なるので、ご自身のニキビ跡の種類を見極めることも大切です。

ここからはそれぞれの特徴や原因を解説します。

2-1.赤み

赤みタイプのニキビ跡
赤みタイプのニキビ跡

赤みのあるニキビ跡は赤ニキビと混合しやすいので要注意!

毛穴詰まりなどニキビの症状が治癒しているにも関わらず、赤みが残っている状態のニキビ跡です。

さらに炎症が進むと赤から紫色のようなニキビ跡になることも。これはニキビの炎症により毛細血管が患部へ集まり、うっ血することが原因です。

ニキビによって荒れた肌は皮膚が薄くなり、血管の色が透けやすく赤みのあるニキビ跡を残してしまいます。

2-2.色素沈着

色素沈着タイプのニキビ跡
色素沈着タイプのニキビ跡

黒や茶色く残るニキビ跡は色素沈着が原因。これはシミやそばかすと同じメカニズムで発生するニキビ跡です。ニキビの炎症によって肌のメラノサイトが刺激され、色素沈着が起こります。

ターンオーバーをサポートすることで徐々に薄くなりますが、紫外線や摩擦ダメージを受けると肌の上に定着しやすくなるので気をつけましょう。

矢加部先生
矢加部先生

色素沈着の原因は過度な「日焼け」や「ニキビ跡を触る」ことなどがあります。スキンケア・メイク以外でニキビ跡に触れることは避け、日頃から日焼け対策を行いましょう。

2-3.クレーター(萎縮性瘢痕)

クレータータイプのニキビ跡
クレータータイプのニキビ跡

クレーター(萎縮性瘢痕)とは、肌が凹んだ状態のこと。ニキビの炎症が進行すると毛穴の構造を乱し、コラーゲンが破壊され肌表面がボコボコとしたニキビ跡になります。

すり鉢のような形状からボックス型までクレーターの形はさまざまですが、どれも皮膚の奥が破壊され自然治癒は難しい状態です。

自己判断でのケアはクレーターを悪化させる可能性もあるため、皮膚科などでの正しいアプローチを行いましょう。

2-4.ケロイド(肥厚性瘢痕)

ケロイド(肥厚性瘢痕)タイプのニキビ跡
ケロイド(肥厚性瘢痕)タイプのニキビ跡

クレーターとは真逆で、ニキビだった場所が膨らんでいるニキビ跡に悩む方も多いでしょう。

ミミズ腫れように赤黒く膨らんだニキビ跡はケロイド(肥厚性瘢痕)と呼ばれます。

これは皮膚のダメージを再生しようと過剰にコラーゲンが生成されたことが原因です。ケロイドは体質によってできやすい方も多く、特にフェイスラインや顎などに発生します。

2-5.しこり

しこりタイプのニキビ
しこりタイプのニキビ跡

しこりはケロイドとは少々異なり、色の目立ちが少ない膨らみのあるニキビ跡です。

こちらも皮膚が過剰に生成されたのが原因で起こり、触ると硬くコリコリとしています。白っぽい色味のためニキビと混合しやすいですが、全く異なる症状のためニキビケアを取り入れても改善しません。

過度に触れるとさらにしこりが大きくなる可能性もあるので注意してください。

3.ニキビ対策方法

ニキビ跡を残さないためには、ニキビを作らないことが重要です。

まずは基本的なニキビ対策である

  • スキンケア
  • 食事
  • 運動
  • 睡眠

のポイントを解説していきます!

3-1.スキンケア

ニキビ対策としておすすめなのが、丁寧なスキンケアです。特に20代以降の肌は乾燥によるニキビが発生しやすく、保湿はニキビ対策として大きな効果が期待できます。

クレンジングから乳液までのお手入れ方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

クレンジング

過剰なクレンジングは肌に必要な皮脂・潤いまで奪い、乾燥性のニキビの原因となります。

なるべく保湿力が高く肌に優しい

  • ミルクタイプ
  • ジェルタイプ
  • バームタイプ

などクレンジングを選ぶのが◎。

濃いメイクはポイントメイクリムーバーを使用し、肌への負担を最小限に抑えましょう。

矢加部先生
矢加部先生

ポイントは「皮脂を落としすぎない」ことです。角質表面が乾燥すれば、炎症が起こりやすくなります。皮内では皮脂が多く作られるため、乾燥するのにニキビができるというアンバランスが生じます。

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洗顔

洗顔もクレンジングと同じく、洗浄力が控えめで乾燥を予防できるアイテムがおすすめ。次に当てはまる洗顔料は肌への負担が少なく、ニキビ対策にぴったりですよ!

  • 保湿成分配合
  • 天然由来の洗浄成分
  • 低刺激処方

洗顔料は泡の質も大切なポイント。泡立てネットを使用し濃密な泡を作ることで、肌への摩擦が抑えられよりニキビのできにくい肌へ仕上がります。

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化粧水

ニキビの炎症を起こさないために、化粧水は抗炎症成分が入ったものが◎。以下の成分が配合されている化粧水がニキビ対策としておすすめです。

成分特徴
グリチルリチン酸抗炎症作用が認められた有効成分
ニキビや肌荒れを予防する
アラントイン抗炎症・抗アレルギー作用が認められた有効成分
ニキビ・肌荒れ・あかぎれ等を予防する
ツボクサエキス植物のツボクサから抽出した成分
整肌が期待できバリア機能をサポートする
ハトムギエキス穀物のハトムギから抽出した成分
整肌が期待できバリア機能をサポートする

化粧水はコットンではなく、手で優しく馴染ませると良いでしょう。コットンよりも摩擦が抑えられ、摩擦によるニキビ跡の発生を予防します。

乳液・クリーム

角質層の潤いを守るために、乳液やクリームの使用は必須です。

ニキビができやすい方は油分を避けがちですが、過乾燥により過剰な皮脂が分泌されニキビになる可能性があります。そのため乳液・クリームによる保湿は欠かせませんよ。

ベタつきが苦手であれば、サッパリと使えるジェルタイプや軽やかなミルクタイプの乳液が◎。

乾燥しやすい頬はクリームを重ね付けするなど、部位によって量を調節するとより肌に合ったケアが行えます。

3-2.食事

肌細胞は食事から作られるといっても過言ではなく、健やかな肌を目指すならバランスの良い食事も大切です。

特に油分の多い食事やスナック菓子などは要注意。体内で脂肪分や糖分を消化するには、大量のビタミンB群を消費します。

ビタミンB群には皮脂分泌のコントロールなどの役割があるため、不足するとニキビの原因となるのです。

そのため不要な脂肪分・糖分は控え、ビタミンB群を意識した食事を取りましょう。

さらにバリア機能をサポートするビタミンCや血行促進が期待できるビタミンEが豊富な食事だと、肌トラブルを感じにくい状態へ導けますよ。

3-3.運動

意外にもニキビ対策としておすすめなのが運動です。体は運動不足になると老廃物を溜め込みやすく、これが毛穴詰まりの原因になる可能性があります。

さらに代謝が落ちターンオーバーの乱れにも繋がるため、過剰な皮脂分泌や皮脂・角質の詰まりを引き起こすことに。

適度な運動を取り入れると

  • ターンオーバーのサポート
  • 発汗作用

が期待できるでしょう!

発汗は老廃物の排出を促すだけでなく、肌を柔らかくしたり水分量が増加したりと多くのメリットがあります。

運動が苦手な方はウォーキングやストレッチなど軽い運動でも構いません。継続が大切なので、自分に合った方法で続けてみてくださいね。

3-4.睡眠

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌を健やかに保つサポートをします。

質の良い睡眠は肌状態を整えるのに必須なので、しっかり眠ることはニキビ対策にも繋がりますよ!

また、睡眠不足はストレスを引き起こす大きな要因です。ストレスによってニキビができることもあるので、なるべく疲れを溜め込まないようにしましょう。

寝る前に体を温めると深い眠りにつきやすく、

  • ノンカフェインの温かいドリンクを飲む
  • お風呂に浸かる
  • マッサージをする

などを行うとより質の良い眠りにつけますよ。

これらの基本的なニキビ対策を徹底しても改善しないのであれば、美容医療に頼るのも◎。

美容医療ではニキビ跡に特化した治療も多く、上手に活用するとスピーディーにニキビ跡治療が進められますよ!

4.ニキビ跡の治療法と平均費用

ここからは美容医療でのニキビ跡治療と、各施術の平均費用を解説していきます。

主にニキビ跡治療として活用されるのが

  • ケミカルピーリング
  • レーザー・光治療
  • イオン導入
  • LED治療
  • ダーマペン

の5つの施術です。

ニキビ跡の状態によっても最適な治療法が異なるので、一つひとつ見ていきましょう!

4-1.ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、古い角質を剥がす作用のある薬剤を肌に塗布する治療のこと。

自宅で行うピーリングよりも角質除去の効果が高く、主に次のニキビ跡治療として向いています。

  • 赤み
  • 色素沈着

不要な角質を除去して肌のターンオーバーを促すことで、ニキビ跡も一緒に薄くなっていくでしょう!

また、ニキビの原因である古い角質・皮脂を除去することでニキビ予防としての効果も期待できます。

ケミカルピーリングは美容クリニックによって様々な薬剤を使用しますが、中でも人気なのが以下の3つです。

薬剤名特徴
サリチル酸マクロゴールサリチル酸にマクロゴールを加え、安全性を高めたピーリング剤。
施術中のピリピリ感が少なく敏感肌でも使いやすい。
グリコール酸ピーリングフルーツ酸の一種を使用したピーリング剤。
角質を溶かす作用に優れている。
乳酸ピーリング天然乳酸を主体としたピーリング剤。
保湿・美白効果が期待できマイルドな使用感。

ニキビ跡・肌の状態によって最適なピーリング剤が異なるので、まずは医師に相談してくださいね。

ケミカルピーリングは薬剤を塗布するだけの治療なので、顔だけではなく背中ニキビやデコルテなどにアプローチしやすいのもメリット!

身体のニキビ跡に悩んでいる方にもおすすめできる治療法ですよ。平均費用は以下の通りで、税込1万円前後というリーズナブルな価格で治療できるのも魅力です。

A社B社C社
ケミカルピーリング16,500円(税込)4,950円(税込)6,000円(税込)

4-2.レーザー・光治療

レーザーやIPLという光を使用した治療法は

  • 赤み
  • 色素沈着

のニキビ跡への効果が期待できます。

レーザー治療と光治療の違いは、波長の長さと肌にアプローチできる層です。

レーザー治療光治療
波長長い短い
特徴皮膚の深い層にアプローチ
ピンポイントで照射できる
皮膚の浅い層にアプローチ
広範囲の施術が可能

顔全体や頬などの広範囲に発生したニキビ跡に悩むのであれば、光治療が向いています。

一方でピンポイントにできたニキビ跡が気になるなら、1箇所への照射ができるレーザー治療がおすすめです。

また最近では“フラクショナルレーザー”という、皮膚の入れ替えや、真皮コラーゲンに熱を入れる治療も行われるようになってきました。

根深いニキビ跡が広範囲に発生しているのであれば、フラクショナルレーザーを視野に入れるのも良いですね。

さらにフラクショナルレーザーは肌を柔らかくする効果も期待できるので、しこりのあるニキビ跡治療としても◎。

各施術の平均費用をまとめたので、こちらも参考にしてください。

A社B社C社
レーザー治療5,500円(税込)1mm2,680円(税込)2mm8,800円(税込)1cm
光治療55,000円(税込)13,200円(税込)43,000円(税込)
フラクショナルレーザー77,000円(税込)10,600円(税込)32,780円(税込)

4-3.イオン導入

イオン導入とは、微弱電流を流すことでイオン化した美容液を肌へ浸透させる治療法です。

なんと手で塗布するスキンケアと比較すると、美容液の浸透率が約50倍と言われています。

イオン導入は導入する薬剤を選択できるため、ニキビ跡やハリ、乾燥などあらゆる悩みに対応できるのがポイント!

ニキビ跡におすすめなのは、次の3つの薬剤です。

導入剤効果が期待できるニキビ跡の種類
ビタミンC色素沈着、軽度のクレーター
成長因子赤み、色素沈着、軽度のクレーター
トラネキサム酸色素沈着

ニキビ跡の状態に合わせ、最適な導入剤を選びましょう。

イオン導入はダウンタイムがほとんどないのも特徴で、レーザーやピーリングなど他の治療との併用もおすすめ!

平均費用は税込5,000円前後なので、継続のしやすさも魅力です。

A社B社C社
イオン導入5,500円(税込)4,950円(税込)5,700円(税込)

4-4.LED治療

光治療の一種であるLED治療。弱った細胞に働きかけるのが特徴で、ターンオーバーのサポートや細胞活性が期待できます。

LEDの色によって効果が異なるので、自分の肌状態に合わせた選択が大切です。

LEDの色効果が期待できるニキビ跡の種類
ブルー赤み、皮脂抑制
レッド色素沈着

LED治療はライトを約30分浴びるだけで完了する治療なので、施術中の痛みやダウンタイムがないのが特徴。

少しでも痛みを感じる治療が苦手な方でも、LED治療ならニキビ跡治療を行えますよ。平均費用はイオン導入と同じく税込5,000円程度です。

D社
LED治療5,500円(税込)

ただし、ケミカルピーリングなど定番の施術とは異なり、取り扱いクリニックが少ないのがネック。

LED治療を希望する方は、自宅から通える範囲内にLED治療ができるクリニックがあるのか事前に調べておきましょう!

4-5.ダーマペン

ダーマペンとは針で肌に微細な穴を開け、自然治癒力を促す治療法です。

自然治癒力がアップすることでコラーゲンが生成されるため、これまで治療の難しかった重度のクレーター治療としても活用されています。

肌質改善が期待できるので、あらゆるタイプのニキビ跡や肌トラブルに対応できるのも魅力です。

平均費用は税込20,000円前後。麻酔の使用を希望するのであれば、+3,000円ほどかかります。

A社B社C社
ダーマペン29,700円(税込)19,800円(税込)13,200円(税込)

また、ダーマペンによって微細な穴が開いた肌は美容成分が浸透しやすい状態です。

クリニックによってはオプションで美容成分入りの薬剤を追加できることも。より効果を実感したいならオプションもご活用くださいね!

5.ニキビ跡治療のQ&A

ここからはニキビ跡に関する、よくある質問にお答えします!

治療期間や治療中の過ごし方のポイントをまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

5-1.治るまでにどのくらいかかりますか?

ほとんどのニキビ跡治療は施術を複数回受ける必要があります。ニキビ跡の状態によって個人差がありますが、治るまでに数ヶ月〜数年はかかるでしょう。

クレーターやケロイドなどニキビ跡の状態が悪化しているほど、治療期間が長くなります。

ニキビ跡治療は根気よく続けることが大切なので、数年はかかると思っておくのが良いですよ。

5-2.ニキビを潰してできたニキビ跡も治りますか?

ニキビを潰してできたニキビ跡は、炎症やへこみが酷い場合が多いです。

治療に時間がかかるかもしれませんが、クリニックでのニキビ跡治療で改善することができます

  • 治りが遅い
  • 複数の治療を組み合わせることもある

などが考えられるので、平均費用よりも高額になる可能性があることは覚えておきましょう。

5-3.1回治療すればきれいになりますか?

ニキビ跡治療はレーザー治療を除き、基本的には5回程度の継続が必要です。

どの施術も1回目で効果を実感できる可能性もありますが、続けることでだんだんと肌の状態が整います。

1回の治療で辞めてしまうとすぐに再発する可能性もあるので、基本的には継続するのがおすすめです。

しかし、中には「まずは体験してから考えたい」という方も多いのではないでしょうか。

自分の肌とその施術が合うかも分からないので、初めからコースで契約するのは少々リスキーです。

まずは一度治療を受けてから継続を検討するのも◎。改善には複数回の治療が必要ですが、クリニック選びを行う上で、他の施術や他のクリニックを受けてみるのも良いでしょう。

5-4.どのくらい痛いですか?

痛みの感じ方は人それぞれですが、一般的に言われる各施術の痛みをまとめたので参考にしてください。

治療法痛み
ケミカルピーリングほとんど感じない
レーザー・光治療輪ゴムではじいたような痛み
熱さを感じることもある
イオン導入ほとんど感じない
LED治療感じない
ダーマペンチクチクと刺すような痛み

痛みが苦手なのであれば、

  • ケミカルピーリング
  • イオン導入
  • LED治療

がおすすめ!

ケミカルピーリングとイオン導入は稀に薬剤によるヒリヒリとした刺激を感じることもありますが、ほとんどの方が我慢できる程度の痛みです。

レーザー・光治療は輪ゴムでパチンとはじくような痛みや熱さを感じることも。

ほとんどの方が麻酔なしで耐えられる程度の痛みですが、フラクショナルレーザーは痛みを伴うので麻酔クリームを使用することが多いです。不安であれば事前に医師へ相談しておきましょう。

ダーマペンは肌に針を刺すので痛みを伴います。そのため、ほとんどのクリニックでは麻酔クリームが用意されていますよ。

麻酔を使えば施術中の痛みは感じないので安心してくださいね!

5-5.化粧をしても平気ですか?

施術直後から化粧ができるのは、

  • ケミカルピーリング
  • イオン導入
  • LED治療

です。痛みを感じない治療であれば、基本的に当日から化粧ができますよ。

レーザー治療は患部を避ければ大丈夫です。光治療の場合は、クリニックにもよりますが基本的に術後から化粧をすることができます。

ダーマペンは術後24時間のメイクは避けるのが◎。

化粧OKの治療でも、術後は肌が敏感なのでなるべく薄いメイクに仕上げ、ベースメイクやクレンジングによる刺激を最小限に抑えましょう。

ただし日焼けはニキビ跡を悪化させる可能性があるので、紫外線対策はしっかり行ってくださいね!

5-6.ニキビ跡を全てきれいに治すことはできますか?

ニキビ跡の状態にもよりますが、時間をかければきれいに改善することも可能です。

ただし色素沈着とクレーターが混在しているなど複数のニキビ跡がある場合はいくつかの治療を組み合わせるため、通常よりも改善までに時間がかかります。

途中で諦めるのではなく、丁寧にケアして継続していくのが最も重要ですよ。

5-7.背中やデコルテにできたニキビ跡も治せますか?

顔と同じく背中やデコルテにできたニキビ跡も治療すれば改善が期待できます!

クリニックによって施術可能な部位が異なるので事前の確認は必須ですが、以下のニキビ跡治療は背中・デコルテへの施術も多く行われています。

  • ケミカルピーリング
  • レーザー・光治療
  • イオン導入

顔と施術範囲が異なるため、背中の場合は料金相場が1.5〜2倍ほど。デコルテは顔と同じくらいの費用であるケースが多いですよ。

5-8.ニキビ跡治療に保険は適用されますか?

ニキビは肌の炎症のため保険適用での治療ができますが、ニキビ跡は美容目的と考えられ保険治療を受けることはできません。

ニキビも混在している場合だと、ニキビ治療を保険適用で受け、ニキビ跡治療は自由診療で受けるという手もあります。

ただし、保険適用で可能なニキビ治療は限られており基本的には塗り薬・飲み薬での治療です。

ダーマペンなどの治療は保険適用外となるので、受けたいニキビ治療が保険適用なのかも調べておきましょう。

6.ニキビ跡治療の注意点

ニキビ跡治療は、

  • 費用がかかる
  • 再発する可能性がある
  • 副作用・リスクがある

ということを念頭に置きながら検討しましょう。

これらはニキビ跡治療だけでなく、全ての美容医療に言えることで美肌を目指す上で避けられない部分です。

「想像よりもお金がかかり途中でやめてしまった」「再発しないと思っていた」などの後悔をしないためにも、事前に注意点を理解しておきましょう!

ここからは知っておきたい6つの注意点について解説していきます。

6-1.費用がかかる

美容クリニックでのニキビ跡治療は自由診療となので、全額自己負担となります。ニキビ跡は一度の施術だけでは改善が難しく、複数回の治療が必要なので大きな費用がかかる可能性が高いです。

どれだけの費用がかかるかは人によって大きく異なるので、予算をクリニックで相談することも大切です。

6-2.再発する可能性がある

ニキビ跡を治療しても再発する可能性があることを忘れてはいけません。ニキビ跡治療をした後でもまたニキビができると、そこから炎症を起こしニキビ跡として残る可能性があります。

再発した場合はまたニキビ跡治療をしなければならないため、さらなる費用がかかることもあるでしょう。

ニキビ跡治療中、そして治療を終えた後は“ニキビができにくい肌作り”が大きなポイントとなります。

正しいケアや定期的なメンテナンスが重要なので、再発しないようクリニックでのケアもこまめに取り入れるのがおすすめですよ。

6-3.副作用・リスクがある

どの治療にも言えることですが、美容医療には副作用やリスクもあります。

  • アレルギー
  • やけど
  • 症状の悪化

などの副作用の可能性は避けられません。事前にクリニックから副作用の説明があるので、しっかりと確認しておきましょう。

また、治療を始めたからといってニキビ跡が絶対に改善するとは言い切れません。

このような副作用・リスクも考えた上で治療を始めるかどうか検討してくださいね。

6-4.アレルギーが起こる可能性がある

副作用の一つとして挙げられるアレルギー反応。

金属アレルギーの場合はダーマペンなどの針を使用する治療はアレルギーのリスクがあるため受けられません。

このように事前にアレルギーが分かっているとリスクを避けられますが、中にはアレルギーと知らずに施術を受けて腫れや炎症、アナフィラキシーショックなどの反応が出る可能性があります。

アレルギーに関しては美容医療に限らず、どの治療でも起こりうるものです。不安な方は事前にアレルギー検査を受けるなど対策しておきましょう。

6-5.やけどする可能性がある

レーザー・光治療など熱を使用する施術は、肌がやけどや炎症を起こす可能性があります。これは同じ箇所に何度も照射する・出力の上げすぎなどが原因と考えられるリスクです。

万が一やけどをした場合は自己処理せず、すぐにクリニックへ連絡し正しい治療を受けましょう。

また、やけどとは異なり施術後に赤みや痒みが出る可能性もあります。特にレーザー治療は強い赤みやかさぶたが出るため、数日間はマスクなどで隠しておくのが◎。

やけどのリスクに加え、ダウンタイムも加味した上で治療を検討してくださいね。

6-6.症状が悪化することがある

ニキビ跡治療はまれに肌質に合わず、症状が悪化するという可能性も忘れてはいけません。どの治療法も合う・合わないがあるため、必ずしも治るわけではないのです。

多くの方がニキビ跡治療で理想の肌を手に入れていますが、このような万が一の場合も知った上で検討してくださいね!

矢加部先生
矢加部先生

ニキビ跡の治療は、治療の回数や時間がかかります。特にクレーターの治療は根気が必要ですので、「ニキビ跡」にならないよう、ニキビ治療や予防も大事にしてください。

7.まとめ

今回はニキビ跡の治し方について解説しました。

ニキビ跡の種類によって最適な治療法が異なりますが、基本的な対策である以下の4つは全ての症状にとって大切です!

  • スキンケア
  • 食事
  • 運動
  • 睡眠

これらを意識しながら、必要であれば美容医療による本格的なニキビ跡治療を取り入れるのが◎。

ここで改めてニキビ跡の治療法と平均費用についておさらいしましょう!

本記事を参考にニキビ跡に関するお悩みが解決の糸口になると幸いです。