今回の記事では1950年に公開されたウォルト・ディズニー・プロダクション制作の『シンデレラ』(原題:Cinderella)のあらすじをご紹介させていただきます。
本作はシャルル・ペローの童話『シンデレラ』が原作で、絵本化もされています。
意地悪な継母や姉たちに虐げられていたシンデレラが、魔法使いに素敵なドレスとガラスの靴をもらい舞踏会に出かけていく話は、小さい女の子の心を掴みました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『シンデレラ』のあらすじ
今を遡ること遠い昔、まだ魔法や奇跡が信じられていた時代。ある国にシンデレラ(灰かぶり)と呼ばれる娘が住んでいました。

シンデレラはとても優しく美しい娘でしたが、継母や姉たちに虐げられ、辛い日々を送っています。継母のトレメイン夫人は父の後妻にあたり、姉たちとシンデレラは血が繋がっていません。
夫が亡くなるやすぐにトレメイン夫人は本性を現し、娘たちと豪遊三昧に明け暮れ、遺産を食い潰してしまいました。
実の娘たちを溺愛する一方で、シンデレラを召使いとして扱い、いびり倒すトレメイン夫人。遂にはシンデレラの部屋まで取り上げ、屋敷の外の古い塔に追いやってしまいました。
朝から晩までこき使われながら、シンデレラを決して希望を失わず、自分を慕って集まってくる動物たちに親切にします。中でもネズミのガスとジャック、馬のメジャー、犬のブルーノは大親友でした。
ある日のこと、シンデレラの国の王子プリンス・チャーミングが、花嫁選びを兼ねた舞踏会を開催すると告知します。
義理の姉たちがめかし込んでいるのを見たシンデレラは、自分も舞踏会に行きたいと懇願するも、継母は全ての仕事を片付け、ドレスを用意できたら行ってもいいと厳しい条件を突き付けました。
継母たちの意地悪にめげず頑張るシンデレラを、動物たちは総出で手伝い、姉たちが捨てたサッシュやリボンをかき集めました。
結果、出来上がったのは美しくリメイクされた母の形見のドレスでした。ところが姉たちは「ゴミを盗んで勝手に使った泥棒」と罵り、シンデレラのドレスをボロボロに破いてしまいます。
この酷すぎる仕打ちにさすがにショックを受け、さめざめ泣き続ける彼女に救いの手をさしのべたのは、シンデレラの境遇に同情した妖精の老婆でした。
妖精の老婆はシンデレラに魔法をかけ、一張羅のドレスとガラスの靴、カボチャの馬車を与えます。
どうにか舞踏会に間に合ったシンデレラは、プリンス・チャーミングに見初められ、ロマンチックなダンスを踊るのですが……。
