今回の記事ではIWGPの愛称で親しまれる『池袋ウエストゲートパーク』シリーズのあらすじをご紹介します。
原作は石田衣良の同名小説。時代の最先端にコミットした小説として第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞、長瀬智也主演・宮藤官九郎脚本のドラマもヒットしました。
2020年にはアニメ化されています。
漫画版は有藤せな作画によるヤングチャンピオン版と、『サイコメトラーEIJI』の朝基まさしが作画を担当した週刊少年マガジン版の二種類が刊行されました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『池袋ウエストゲートパーク』のあらすじ
主人公のマコトこと真島誠(まじま まこと)は池袋で生まれ育った青年。普段は実家の青果店を手伝いながら、池袋西口公園で仲間とだべって暇を潰しています。

特に仲が良いのが大学生のマサ、専門学校生のシュンでした。ある日マコトたちが西口公園で喋っていると、ギャルのヒカルとリカが近付いてきました。
ヒカルたちと意気投合したマコトは、以降4人で遊び回るように。時同じくして池袋では若い女性がラブホテルに連れ込まれ、意識を失うまで首を絞められる事件が二件連続。
この変質者はストラングラーと呼ばれ、ヒカルたちも警戒していました。その矢先、リカがむごい死体となって発見されます。ストラングラーが初めて犠牲者を出したのです。
友人を失った哀しみに打ち沈んだマコトたちは、自分たちでリカの仇をとると決意し、池袋の自警ギャング・Gボーイズに協力を呼びかけました。
Gボーイズのリーダー・タカシはマコトの元同級生で、圧倒的なカリスマ性を発揮し、リカの交際相手を突き止めます。
窒息プレイマニアの男は、ラブホに連れ込んだ女性の首を絞めた事は認めたものの、リカを殺したのは別人だと言い、マコトは恐るべき可能性に思い当たります。
数日後、マコトはリカ殺しの真犯人としてヒカルを告発。リカは友人に売春を斡旋しており、それを漏洩しようとしたヒカルの口封じを、自分に惚れている山井に頼んだのでした。
ヒカルがそうなってしまった原因が幼少期に父から受けた性的虐待にあると知ったマコトは、退勤したヒカルの父親を待ち伏せて制裁を加え、西口公園と戻ってきました。
以来マコトのもとには様々なトラブル解決依頼が持ち込まれ、池袋のトラブルシュータ―として活躍するように。
Gボーイズや警察の馴染みと連携し、大小無数の事件が絶えない池袋を駆け回る中で、マコトは人間として成長していきます。