今回の記事では荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』のあらすじをご紹介します。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』は1987年に週刊少年ジャンプで連載開始し、のちの『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに繋がっていきます。
単行本では1巻から5巻にあたり、イギリスの名門貴族の嫡男ジョナサン・ジョースターと、その宿敵のカリスマ吸血鬼、ディオ・ブランドーの数奇な運命が描かれました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』のあらすじ
舞台は1880年のイギリス。12歳の少年ジョナサン・ジョースターは名門貴族の長男として生まれ、何不自由ない生活を送っていました。

現当主の父ジョージはアステカ文明に関心を持ち、南米から様々な遺物を取り寄せては、研究に明け暮れています。
ある時ジョナサンと父が暮らす邸宅に、イーストエンド出身の孤児ディオ・ブランド―が引き取られてきました。
ジョナサンはディオの身の上に同情し、本物の兄弟であるかのように優しくしますが、邪悪極まる本性を秘めたディオは、ジョナサンの愛犬を嬲り殺してしまいます。
ジョナサンを陥れ、ジョースター家を乗っ取るのがディオの計画だったのです。
ディオのずる賢い計略により評判を落とされ、次第に孤立に追い込まれていったジョナサンの心の支えは、幼馴染の医者の娘エリナ・ペンドルトンでした。
エリナに手を出されたジョナサンは激怒し、正々堂々決闘を申し込んでディオに勝利します。
7年後……大学に進んだ2人は、文武両道の青年に成長しました。ディオは品行方正な貴公子を装い、表向きはジョナサンと仲良くしていたものの、ジョースター家の当主となる目的は諦めていません。
ジョナサンもディオへのわだかまりを捨てきれず、動向を窺っていました。
そんな中、ディオがジョージの暗殺計画を進めている事実が発覚。父の暗殺を未然に防ぐ為、ジョナサンは貧民街に赴き、スラムの顔役ロバート・E・O・スピードワゴンに接触。
拳を交えた末に協力を乞い、実家に乗り込みました。
ジョナサンとスピードワゴンに証拠を突き付けられ、ジョージは義理の息子の本心を知ります。絶体絶命のディオの目に映ったのは、ジョージが南米から持ち帰り、熱心に研究していた石仮面でした。
石仮面を被った途端ディオの体には力が漲り、不死身の吸血鬼に生まれ変わります。目の前でジョージを殺されたジョナサンはディオへの復讐を誓い、姿を消した彼を追いかけ……。
