最近、商品をインターネットで購入していることが多いため、ダンボールを切ることが増えた。本一冊でもダンボールに入ってくるのだから、どんどん厚い紙の山ができてしまう。
で、日ごろダンボールを開けたり、裁断して整理したりするのに使っている道具といえば、カッターだろう。でも、ダンボールはなかなか切りにくかったりするし、意外に力がいる。なんとか、もっと楽に簡単に切れないものか。

そこで、見つけたのが段ボール専用小型ノコギリ『段ボールのこ ダンちゃん』(長谷川刃物)だ。硬いビニール製の梱包バンドや厚いダンボール紙などをあまり力を入れなくてもザクザク切れるという。一見、小型ナイフのようだが、よく見ると刃がギザギザの両刃になっており、前後に動かして切る小型ノコギリなのである。
ダンボールの開封、整理だけでなく、ダンボール工作用としても使える。

では、早速その切れ味を試してみよう。
サイズとしてはちょうどフルーツナイフのようであり、グリップはその割に大きめで持ちやすい。手近にあった缶ビールの24缶入りダンボールの開封側面を4箇所切ってみた。すると、驚くほどラクラク切れてしまった!

もしかしてちょっと薄めのダンボールだったからなのかも知れないと思い、今度は3枚重ねにして切ってみた。厚さ8ミリになったダンボールをこれも難なく切断した。
これはもしかして凄く便利なノコギリかも……!

さらに説明書にあるようにダンボール工作用としても使えるということで、直線だけでなく、曲線もキレイに切れるという。本当なのかやってみると、確かにとくに鉛筆で下書きすることもなく、そのまま半円形にサクッと切り抜くことができた。

これ、繊細なカッティングに向いているようである。単に、梱包を解いてダンボールを処分するだけではもったいないかも。これ一本あるだけで、身の回りの厚紙が自在に切れて楽しいそうだ。

以前、「マウスのようなカッターの切れ味を試す」で同社製マウス型カッター『Line ライン』を紹介したが、そのときも便利さと同時にその切れ味に感心した。
今回も、やはり切れ味抜群。やっぱり刃物メーカーがつくる製品の切断能力は信頼できる。

「切る」という機能はとてもシンプルだが、日常生活を快適にできるものである。
(羽石竜示)