13年前、アレックス君には年が3つ離れたミランダさんという姉がいた。小学校1年生だったミランダさんは学校が大好きだったが、その年の冬休み明けに学校に戻ることはなかった。ミランダさんは2006年1月6日、免疫システムの異常により肝細胞に障害が起こる自己免疫性肝炎により亡くなったのだ。
それからしばらくして、カンダさん一家はミランダさんが通っていたサティーラ・マーシュ小学校の修了式に招待された。その式でアレックス君は大勢の人が見守るなか舞台に上がり、亡くなった姉の代わりに皆勤賞を受け取った。
当時4歳で学校に行ったこともなかったアレックス君だったが、舞台から降りると父親のプレストンさんにこう告げたという。
「お姉ちゃんに敬意を表して、僕は誓いを立てる。僕はお姉ちゃんのために絶対学校を休まない。」
そして13年後の4月26日、アレックス君は卒業を控えたブランズウィック高校の特別表彰式で、13年前のあの時と同じように舞台に上がり、皆の前で皆勤賞を受け取った。姉との誓いを果たした瞬間だった。
アレックス君の両親は息子の意志の強さに脱帽した様子で、次のように述べている。
「アレックスとミランダは何をするにも一緒、ベストフレンドだったのです。
アレックス君はこの快挙に「僕はインフルエンザにもかかったことがないし、とにかく丈夫だったのです。
ブランズウィック高校の校長は「この日、150人以上の生徒が38のカテゴリーで表彰されました。一人にかけられる時間はあまりなかったのですが、アレックス君の賞はジョージア州ブランズウィックの教育課程13年間の皆勤賞ですからね。
そしてアレックス君は、亡き姉への想いをこのように吐露した。
「『もう約束をしようにも姉はそばにいない。姉との最期の約束だから、絶対に守る』と、いつも自分に言い聞かせていました。だから表彰式の時はずっと姉のことを考えていて。
5月23日に卒業式を控えているアレックス君。その想いは、きっと天国のミランダさんに届いているに違いない。
ちなみにアレックス君は卒業後、高校からすぐ近くのジョージア州コースタル・ジョージア大学で政治学を学ぶそうだ。『Jacksonville.com』のインタビューでは、「今後も皆勤賞を目指しますか?」との質問に「そうだね。努力するよ」と答えている。
画像は『CBS News 2019年5月11日付Twitter「Toy gun gang held for allegedly robbing Cape Town paramedics」』『CBS News 2019年5月10日付「A 4-year-old made a promise to his sister after she died. He kept it for 13 years.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)