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台風の暴風は、「時速」で表せばもっと実感できる

台風の暴風は、「時速」で表せばもっと実感できる
台風第21号に関する情報 第5号 2004年9月21日15時39分(C)Life & Business Weather Inc.
先日、日本を襲った台風18号では、広島県内で最大瞬間風速が秒速60mを超えたとニュースになっていました。もともと風の弱い瀬戸内海沿岸でこのように猛烈な風速が観測されるというのは、気象予報士なら誰もが強い驚きを覚えるところです。
でも、みなさんにとっては、「秒速」つまり一秒間に風が進む距離で表されたこの風速の数値って、今ひとつ実感の湧かないものなのではないでしょうか。

日本国内では、このように風速は「秒速」で表されるのが習慣になっています。例えば、国際的な資料やアメリカなどでは「時速」を用いて風速を表現しています。私たちが日頃速度を表すのに使う単位は、「時速○○km」。だから、風速だってこの慣れ親しんだ「時速」で表せばもっと実感できるはず。上に書いた台風18号による秒速60mという暴風は、時速で言えば何と新幹線と張り合う216km! もし、新幹線が減速せずに全速力で駅を通過すれば、ホームに立っている人がどんなことになるか想像してみると、どれだけこの風速が凄まじいものであるかわかりますよね。
ちなみに、秒速(m)を時速(km)になおす計算は、秒速の数値に3.6を掛けてやるだけ。3倍と4倍のほぼ中間、と覚えておいてもいいでしょう。

台風つながりで行くなら、よく耳にする「風速25m以上の暴風域」では時速90km以上の風が吹いていることになります。高速道路で走行中に窓から顔を出したらどうなるか、想像してみてください。
目を高い空に転じるとどうでしょう。盛夏以外の季節には日本の上空で「偏西風(へんせいふう)」という強い西風が吹いています。上空5kmでその風速は秒速50m以上、飛行機が飛ぶ上空10km以上ともなれば秒速100mを超えることもある暴風で、これは時速に換算すると360kmを超える速度。もう想像できません。
アメリカに行くときなど、行きと帰りとで所要時間が大きく異なるのは、この風の影響。時速900km程度で航行する旅客機にとって、時速360kmの向かい風にあうと大きな減速を強いられるのです。

このように風速を時速になおして実感することの面白さや便利さ、ご理解頂けたでしょうか?換算方法を覚えておいて、耳にした風速を実感してみる。皆さんが気象現象を身近に感じるきっかけになれば嬉しく思います。(koala)
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