ホット用ペットボトルはなぜ小さい?
(上)そもそも売り場も小ボトルを前提に作られているような……(下)ホットのおまけの袋はもちろん小ボトル専用
いやー最近、本当に寒い。なぜか年々寒さが身に染みるような気がする。

私の冬の愛用品は「ホットのペットボトル入りお茶」。最近はホットのお茶の種類も豊富になってきて嬉しいかぎり。しかし、ひとつだけ不思議なことがある。
「なぜかホット用ペットボトルには小さいサイズしかないのか?」
冷たいペットボトルのお茶は500mlが定番サイズなのに不思議。お茶好きの私としてはかなり物足りなく思っていたので、その理由を各メーカーに聞いてみた。

まずは『烏龍茶』や『伊右衛門』でお馴染みのサントリー。

「ホット用のペットボトル商品は345mlと280mlとなっております。ホット用の500mlペットボトルは、飲み終わるまでに冷めてしまうということもあり、現在のところ販売しておりません」
そうなんだ、残念。私は飲むの早いんだけどな……。

続いて『爽健美茶』や『一(はじめ)』を販売中のコカコーラ。
「ホット用のペットボトル商品は350mlと280mlとなっております。製品を販売させて頂く際には、独自の市場調査等を行いお客様のニーズにあわせた製品開発をいたします。
現在のところ500mlペットボトルのホット製品のご用意はなく、今後の販売予定もございません」
うーん、実は大きなサイズのニーズってあんまりないんだろうか。

そして最後は、お茶と言えば『おーいお茶』の伊藤園。
「『おーいお茶ホット用 緑茶495ml』をお作りしています」
えっ、本当?! 見たことないけどなーと思っていたら、どうやらこちらはローソン・サークルKサンクスのみでの販売らしい。
とりあえず存在していたことにホッとした。私のように大きなサイズの温かいお茶を求める人は、上記コンビニへ行こう。

ついでにホット用のお茶にはいろいろな工夫があることも判明した。
単に冷たいお茶を温めたわけではなかったようだ。
まず、ホット用ペットボトルの構造。通常のものと異なって、温めても中味が守られる構造になっている。ただし「家庭で温めなおす時は必ず別の容器に移して温めてください」とのこと。
さらに味の違いもあって、各社ホットで飲んだ時に一番美味しい味作りをしているんだとか。もちろん冷やして飲んでも問題はないそうなのでご安心を。


最後に、私の「大きなサイズの温ペットボトルがほしい!」という声はちゃんと各社の担当部署に届けてもらえるそうだ。もっとそういう声が集まれば、そのうち大きなホット用ペットボトルも定番になるかもしれない。みなさん、大きなサイズの温ペットボトルほしくないですか?
(古屋江美子)