社食にも出張可能!? 「まぐろ解体ショー」
でっかいマグロをその場で豪快に解体。見るだけでも迫力あります。
「ウチの会社の社食って、1食350円で、しかも、会社が半額近くを負担してくれるの。でも、なぜかときどき『まぐろの解体ショー』がくるんだよね」

先日、長野のメーカーに勤務する友人から、こんな話を聞いた。

なぜ海のない長野で!? しかも、社員食堂で「まぐろの解体ショー」!? そういえば近年、いろんなイベント会場で唐突に「解体ショー」にお目にかかることがあるけど、いったいどのぐらいで、解体しに来てくれるんだろう?

昨年夏ごろからショーを手がけているイベント企画会社・ネオアートフードオブジェクティブに話を聞いた。
「もともと築地市場の中で販売しているところでは、『まぐろ解体ショー』を行う業者もあったんですが、それを出張できないかと。それで、取引業者で築地場内に店舗をかまえているまぐろ業者と話し合って、始めたんです」


気になるお値段は、マグロ価格が時価だが、目安としてはまぐろ30kg(1キロ4千円前後で12万円)+ショー価格(サクにしてもらう手間賃など含め6万円)。これで約18万円。この他に、スタッフの交通費がかかるという。40〜50名ぶんを想定したオーダーが多いとのことだが、案外、安い!?

出張可能なエリアは関東、甲信越、中部地方というが、
「場所や人数、マグロの種類、どういうかたちで行うかによって、お値段はかわります。
1カ月前ぐらいに注文すると、予算に合わせたまぐろをご用意できるので、お値段をもっとおさえることもできますよ」。

ちなみに、ショーをするには特に「資格」はないそうだが、
「マグロに詳しい人でないとダメですね。大きい刀を使うので、専門の人でないと、むずかしいでしょう」
とのこと。

それにしても、利用者はどんな人なのか気になるところだが……、
「白金の高級レストランのパーティーとか、地方の温泉旅館、社会福祉関係で老人ホームなどに行ったこともあります。企業の社食もありますね」
社食で「まぐろ解体ショー」って、やっぱりアリなんだ……。
ヒルズ族の皆様、マグロパーティなど、いかがでしょう? 今はそれどころじゃないか。

(田幸和歌子)