はとバスにミリタリーツアーが登場!?
(上)「りっくんランド」では戦車なども見ることができる<br>(中)横須賀軍港のクルージング<br>(下)戦艦「三笠」の見学もある<br>(C) HATO BUS CO., LTD.
旅行というほどではないけれど、ちょっと出かけてみたいな、と思うことがある。
そんな時は手軽なバスツアー? と思っていたところ、はとバスに「ミリタリーツアー」があるという情報をゲット。

さっそくはとバスに話を聞いてみると、広報担当の大和さんが「なぜこの時期ミリタリーツアーなのか」を説明してくれた。

「実はゴールデンウィークにテストマーケティングとして『戦艦三笠とヘリコプター体験』コースというのを販売したんですが、これが全日程満席で大好評だったんです。『男たちの大和』、『戦国自衛隊1549』、『亡国のイージス』などこのところ自衛隊、軍をテーマにした日本映画もヒットしていることから需要はあるのではないか、と思ったわけです。実際に防衛庁実施の世論調査でも自衛隊・防衛問題に関する高い関心があるというデータがあるようなんです。それと、今ブームの「昭和レトロ」といわれている昭和30〜40年代には戦記マンガの名作も数多く生まれているんですね、そんな一連の背景があって今回ミリタリーツアーを企画することになったんです」

このミリタリーツアーはファミリー向けとして夏の限定コース2コースを用意しているとのこと。
一つは自衛隊朝霞駐屯地の基地見学にヘリコプターのプチフライトを合わせた「特別体験!自衛隊基地見学とヘリコプタープチフライト」(大人 8,500円)。
自衛隊朝霞駐屯地の広報センター「りっくんランド」でフライトシミュレーター体験や装備体験などが行える。この「りっくんランド」は誰でも無料で入ることができるのだが、このツアーのすごいところは基地内を民間自動車で走行するところにある。実は今まで一般人を乗せた民間の自動車が基地内を走行したことは一度もなく今回のツアーが初の試みなのだそうだ。
バスには自衛隊の隊員が乗り込み、普段は見学できない隊員たちの居住地区を巡りながら隊員たちの日常について色々話を聞かせてくれるのだとか。

そしてもう一つが「横須賀軍港クルーズとヘリコプター体験フライト」(大人 9,900円)。横須賀軍港クルージングと戦艦三笠の見学はそれぞれたっぷり一時間。
食事はもちろん海軍カレー。どちらのコースにも最後に自衛隊員気分を盛り上げてくれるヘリコプターの3分間のプチフライトがついている。

それにしてもはとバスさん、ミリタリーツアーまで企画してしまうとはすごすぎます。
そして、もう一つ昔から気になっていたはとバスの人気コースについても聞いてみた。
根強い人気の定期観光コースは東京半日Aコース(大人 5,800円)と東京一日Cコース(大人 8,900円)とのこと。半日Aコースは昭和24年3月19日から、一日Cコースは昭和26年9月1日からのスタートとどちらも50年以上続くロングヒット商品だ。


現在の東京一日Cコースは東京駅⇒皇居前広場⇒新宿住友ビル展望レストラン⇒浅草⇒お台場⇒東京タワー⇒東京駅で所要時間約8時間。
昭和26年のコースでは上野(東京)駅⇒皇居前広場⇒国会議事堂⇒靖国神社⇒赤坂離宮⇒明治神宮⇒泉岳寺⇒歌舞伎座⇒三越⇒浅草公園⇒上野で所要時間約8時間で当時の値段は500円。
お台場はもちろん、東京タワーもまだできていなかった時代。忠臣蔵の赤穂浪士の墓を巡った後、歌舞伎座、そして三越というのが何とも時代を感じさせる。でものこのコース、現代でもちょっと魅力的。
東京に住んでいても意外と観光名所をじっくり見る機会がない私。
たまには仕事を忘れてバスで東京見物をしてみたいものです。
(こや)