東京で見かけることがなかったので、その存在を知らなかったのだが、一目見ただけでどこか親しみを感じるキュートな「ブルーダル」。キャラクター好きの私が無視できるわけがない! と、「ブルーダル」について知りたくなって、さっそく問い合わせてみることに。
すると、「ブルーダル」は、横浜の街に暮らし、横浜を訪れる人を「ようこそ!」という気持ちで迎えるためにつくられた、横浜で活躍する横浜生まれのキャラクターだったのだ。なるほど、東京などで見かけなかったのも納得である。
そんな「ブルーダル」は、やはり、横浜を拠点に活動するグラフィックデザイン会社、NDCグラフィックスの3人のデザイナー、中川憲造さん、延山博保さん、森上暁さんによってつくられ、2004年の横浜高島屋の展覧会「中川憲造とブルーダルメシアン展」で初披露されたそう。
なぜ、横浜=ダルメシアンなのかと尋ねてみると、開港当時、馬車の先導犬として横浜で活躍していたのがダルメシアンで、150年の歳月が経った今、その子孫が横浜カラーのブルーになって、再び横浜で活躍しているといったストーリーから生まれたのだとか。さらに2月1日生まれのみずがめ座、O型の男の子、なんていう設定も楽しい。
「ブルーダル」は絵本からはじまり、現在、グッズのアイテムもどんどん増えている。中でも人気があるのは携帯ストラップやマーブルチョコレートだそう。このマーブルチョコレート、ちゃんとブルーダルの斑点がモチーフになっているところがうまい! ブルーダルのキャラクターをそのままモチーフにしたグッズももちろん可愛いのだが、マーブルチョコレートのように、ブルーの斑点や足跡など、彼の特徴を活かしたデザインのグッズも魅力。
ランドマークプラザ2階「メイド・イン・ヨコハマ」、赤レンガ倉庫1号館「デポ」など横浜市内に直営ショップが5店鋪あるほか、横浜高島屋、市内のホテル、マリンタワーなどでもグッズが販売されているそうなので、横浜の街のどこかできっと、「ブルーダル」に会えるはず。
神奈川新聞の日曜版では4コマストーリーも連載中の「ブルーダル」。
(田辺 香)