曲のタイトルで最初にくるのが多い言葉を探る!
「愛」から始まる曲がズラリ
カラオケに行ったとき、曲目リストをみていて、ふと思った。
「愛」から始まる曲の多いこと! 

いったい何曲あるんだろう? と思い、さっそく「愛」が最初につく曲を全部数えてみたところ、なんと171曲もあったのだ。
すごい。「愛」から始まる曲ですぐ浮かんだものといえば「愛は勝つ」だったのだが、他にもこんなにあるなんてビックリだ。

じゃあ「恋」はどうだろう。
お、170曲で僅差! 「恋のバカンス」「恋におちて」「恋のつぼみ」などなど、たしかに多いなあ。

それに続くのは「夢」から始まる曲で、110曲だった。

こうなると、どんどん調べたくなってきてしまい、多そうなものを片っ端から数えてみた。


季節をみてみよう。「春」20曲、「夏」36曲、「秋」3曲、そして「冬」が一番多い、45曲。ちなみに冬に関連した「雪」は57曲とこれまた多い。それと「雨」はもっと多くて、76曲もあった。

そのうちだんだん多そうな単語のイメージがわいてくる。やっぱりラブソングが多いので、恋愛にまつわる言葉というのは多いはずなのだ。


例えば、呼びかけとして欠かせない「君」は89曲、「あなた」は81曲。 さらに「ふたり」60曲、「私」39曲、「おまえ」29曲、「俺」24曲だった。

また「涙」が66曲で、「別れ」は56曲! なんか悲しい。

それから「男」が123曲に対して、「女」は119曲。これは、「男と女の〜」というように「男」が先にくるのが多いからというのもある。

面白いのは「母」が29曲もあったのに対し、「父」はたったの2曲だということ。
かわいそうなお父さん……。ちなみに「夫婦」(めおと)は30曲。

あとは地名について。「東京」はダントツの83曲だったが、「大阪」も負けず55曲もあり、「浪速」だって28曲も存在。恐るべし、関西! これに続くのが「津軽」の19曲、「長崎」15曲、「新宿」「銀座」がともに12曲。

他に「札幌」「小樽」が7曲、「函館」6曲と、どちらかというと寒い地方が多いような。
しかも「北」から始るのは97曲もあったのだ。

あとは演歌によく使われる傾向がある「明日」「命」「酒」「人生」「月」「港」「心」などが30曲ぐらいずつで多め。

それにしても、人が歌っている横で一人、カラオケ本の曲目リストとにらめっこしながら、黙々と数え続けていた私。カラオケらしからぬ光景だったに違いない。数えているうちに「愛」とか「恋」とか、だんだん変な文字に見えてきたもの。

ちなみに今回行ったのはビックエコーで、DAMステーション(機種)のカラオケ本。
他のカラオケチェーン店だったら、また結果も多少異なるんだろうけど。

とにかく、数えてみて、ざっくりとわかったこと。

やっぱり人は恋愛が好き、そしてどちらかというと寒いところを好み、ちょっと悲しい方が良い=失恋ソング多し?! なんて、決めつけるのは極端だけど、ハッピーなことよりも、失恋とか悲しい恋を歌にした方が好まれるという傾向はあるんだろう。

それからもうひとつ、当り前だけど、よーくわかったこと。

やっぱりカラオケに行ったら歌うべき!
(田辺 香)