タイトルと歌詞の一致度が高いアーティスト、勝手に選手権!
シングル曲のタイトルと歌詞の一致度が高いアーティストは?
「あれ〜、あの曲のタイトルってなんだっけ?」
カラオケにいって、こんなことはないだろうか?

私はよく姉と一緒にカラオケにいくのだが、姉がそんな状況に陥りやすい。その曲の代表が浜崎あゆみだった。
そこで姉と私、2人の中では、「あゆの曲はタイトルとサビの歌詞が一致しないからだよ〜」ということになっていた(自分たちがボケているわけじゃなくて)。

そこで実際に、浜崎あゆみのシングルについて調べてみたところ、ほぼすべて英語のタイトルがついていて、10%ほどしか、歌詞とタイトルがズバリ一致するものがなかったのだ。つまり、ほとんどが日本語の歌詞のイメージからつけられた、英語のタイトルであるため、新曲のときはまだいいのだが、時間が過ぎると忘れてしまうというか、聴き込んでいないとごっちゃになる確率が高いわけだ。

で、他のアーティストはどうだろう? と思い、一般的にも知られていて、さらに自分たちがよく歌うアーティストを勝手に選ばせてもらい、それぞれシングルのみ、タイトルと歌詞の一致具合を調査してみた。

すると、意外にタイトルを思い出せないaikoの曲も、30%の一致。もちろん「カブトムシ」や「ボーイフレンド」など、わかりやすいのもあるのだが。


それに比べて、宇多田ヒカルはわかりやすい方かもしれない。彼女も英語のタイトルが多いが、歌詞にもタイトルと同じ英語が、ちゃんとサビに入っているからだ。そんな宇多田ヒカルは60%で歌詞とタイトルが一致。

で、Dreams Come Trueはもっとわかりやすく、83%で一致。これは良い確率だ。Mr. Childrenも74%とまずまず。
「瞳を閉じて」や「popstar」など、わかりやすそうなイメージの平井堅は、昔のまで含めるとそこまででもなく、65%で一致。

そしてスピッツはもっとわかりやすいかと思っていたのだが、60%にとどまった。考えてみると、彼らの代表作ともいえる「ロビンソン」も「チェリー」も、歌詞には一切出てこない。

では、最もわかりやすいのは誰なのか? 

その答えは、B'zではないかと思う。もしかしたら他にもいるかもしれないが、あくまでも今回調べた限りではダントツだった。大塚愛も確率は高めだったが、彼らに比べてまだまだ曲数が少ないので、今後に期待ということで。


B'zの新曲「ゆるぎないものひとつ」まで、全41曲のシングルのなか、歌詞とタイトルが一致しない、つまり歌詞にタイトルが出てこない曲はたったの5曲。90%の割合で一致しているのだ。

しかも、デビューシングル「だからその手を離して」もそうだけど、「太陽のKomachi Angel」「ALONE」、近年の「愛のバクダン」「衝動」、その他に至っても、ほとんどの曲でタイトルの言葉がサビの歌詞として使われていることが多いのが特徴。だいたい「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」なんて長いタイトルも、サビの歌詞のまんま。なんてわかりやすいんだ!

浜崎あゆみやスピッツの代表作を考えれば、タイトルと歌詞が一致したからといって、直接、売れ行きには関係ない。そして、別にそれが悪いわけでもない。
でも、一致していれば、誰にでも覚えやすいのは確か。

そういえば先日、オリコン40周年記念の表彰式で、シングルとアルバムの売り上げ歴代首位のアーティストとしてB'zが表彰されていたっけ。曲が良くて人気があるのはもちろんだろうけど、ついでにタイトルのわかりやすさ、キャッチーさもピカイチってことで。勝手ながら、今後もこのわかりやすさ、守ってほしいです。
(田辺 香)