「シチューでおにぎり」、これいかに!?
ピラフにクリームシチューがかかったおにぎり。家で作ったら大変なことになりそう……。
ミニストップで、摩訶不思議なおにぎりを見つけた。北海道フェア対象商品の「コーンクリームシチュー」。
って、シチューでおにぎり!?

おなじみのおにぎりのパッケージに、四角いおにぎりが入っているのだが、表面にかかっているのは、まさしく「コーンクリームシチュー」。
「ドリアを丸めたようなもの?」と思って食べたが、やはり味は、クリームシチュー以外の何物でもなかった。
美味しいには美味しいが、なぜあえておにぎりに? おにぎりの中に詰める「具」の可能性は限りなく広いというのに、あえてなぜ「入れる」のでなく「かける」ものを?
ミニストップ広報担当者に聞いた。

「これは若年層に対して開発した商品で、冬という季節で、『何かあったかいものを』と考え、シチューになったんです」
シチューの中でも、「クリームシチュー」が選ばれた理由は、
「おにぎりは多くの人に好まれる具材が必要ですが、シチューの中で、最も大衆向けで愛されているのが、クリームシチューですから」
これは、以前、Bitに「クリームシチューとビーフシチュー」の記事があった通りで、「万人ウケの味=クリームシチュー」ということらしい。
その「万人ウケの味」を、万人ウケのアイテム「おにぎり」にしたといっても、その不思議な組み合わせの時点で、相当奇抜な商品ではあるのだが。

それにしても、この「シチューおにぎり」、通常なら、ドロドロのものをごはんにかけるわけだから、同じくドロドロ、あるいはべっちゃりしそうなのに、ちゃんと食べやすく、まとまった「おにぎり」である。
米の部分が、ピラフになっているのが、ポイントなのだろうか。
「やっぱり難しかったのは、ドロドロのものとごはんをどう組み合わせると、崩れにくく食べやすいかということですね。これには、専用の炊飯の仕方、お米のコーティングの仕方などがあり、スープがしみこまないように工夫しています」と広報担当者。
家でマネしようにもできない技術があるようだ。

この不思議なおにぎりは、10月17日から発売。
「コンビニ商品は、2週間から3カ月ぐらいと、売れ行きによって、販売期間が変わってきますので、好調であればフェアの後もしばらく出てますよ」
そのユニークさで、冬本番まで生き残れるか、コーンクリームシチューおにぎり。

(田幸和歌子)