エレベーターの開閉ボタンについて。
パッと見ただけでは、どちらが開けるのか閉めるのか、わかりにくくないだろうか?
たいてい「開」「閉」という漢字一文字か、矢印の記号で表されているアレだ。
そして、こんなふうに思っているのは自分だけなのかと思っていたのだが、いろんな人にその話をしてみると、ほとんどの人が同意する。
ってことは、やっぱりわかりにくいんじゃない?!
……というわけで、わかりやすいボタンのデザインを、勝手に提案させてもらおうと考えた。
まず、どこがわかりにくいのか?
開けると閉めるの漢字が似ているからだ。その証拠に、たまにボタンの下に「あける」「しめる」といった仮名読みをシールで貼っているところがあるほど。そこまでするなら、最初から平仮名で書けば良いのに……。しかし、デザイン的なところでは階数ボタンと同じ形とサイズがベスト、さらにボタンとしての機能性も考えると、押しやすい一定の面積におさめたい。
そう考えたら、頭文字方式はどうだろう。「あ」「し」というボタン(提案1)。これなら小さい子どもにだって読めるはず! ……と思ったけど、「あ」「し」が並ぶと、「あし」と読んでしまうだろうか。
では次の案。
エレベーターというのは、そもそも乗っている時間が短い。その中で、判断をするこをとふまえると、視覚的に訴える要素が強いものが良いのではないだろうか。
そこで、マルバツはどうだろう。「開」は「○」で、「閉」は「×」とする(提案2)。この形の差が出ることによって、ぐっとわかりやすくなるのでは?!
また、ときにはカラーで区別しているものもあるが、あれは意外と効果的だ。例えば「開」を青、「閉」を赤、といった具合に(提案3)。単純に四角を赤と青で塗りつぶせばいいのか。信号のように判断すれば、青=通っても良い=開ける、赤=通れない=閉めるというように。
でもこれをするには、開けるは「○」で、閉めるは「×」、または、開けるは「青」で、閉めるは「赤」を表すのだということを、あらかじめ世の中に浸透させなければならない。まず、その作業が必要になるのか。うーむ。浸透すれば、わかりやすさでは両方ともかなり良い線いってると思うのだが……。
そしてまた、ひらめいた。
開いている目と、閉じている目のイラストをアイコンとして使うのだ(提案4)。これなら、反射的に開けるときに開いた目を、閉めるときに閉じている目を押してしまうのでは? でも、エレベーターに開閉ボタンがなくて、こんな目のイラストが突然並んでいたらコワイだろうか。これまた世の中にそのことを浸透させないと、やはり難しいだろうか。
思わず押してしまいそうな点では、一番良い気がするのだが、心配な点としては、目のボタンの下に鼻と口の落書きが増えてしまいそうなところ?!
……実際に考えてみると、誰もがわかりやすいデザインにするってことは、難しいもんだ。
なんだかんだいって、やっぱり開閉ボタンは「開」「閉」が無難ってことだろうか。みなさんはどう思います?
(田辺 香)
パッと見ただけでは、どちらが開けるのか閉めるのか、わかりにくくないだろうか?
たいてい「開」「閉」という漢字一文字か、矢印の記号で表されているアレだ。
慣れないエレベーターに乗ったときなど、開けるか閉めるか迷ってしまい、慌てて結局、間違えて押してしまった、なんてことも。そんな私は常々、開閉ボタンてわかりにくいな〜と感じていた。
そして、こんなふうに思っているのは自分だけなのかと思っていたのだが、いろんな人にその話をしてみると、ほとんどの人が同意する。
ってことは、やっぱりわかりにくいんじゃない?!
……というわけで、わかりやすいボタンのデザインを、勝手に提案させてもらおうと考えた。
まず、どこがわかりにくいのか?
開けると閉めるの漢字が似ているからだ。その証拠に、たまにボタンの下に「あける」「しめる」といった仮名読みをシールで貼っているところがあるほど。そこまでするなら、最初から平仮名で書けば良いのに……。しかし、デザイン的なところでは階数ボタンと同じ形とサイズがベスト、さらにボタンとしての機能性も考えると、押しやすい一定の面積におさめたい。
そう考えたら、頭文字方式はどうだろう。「あ」「し」というボタン(提案1)。これなら小さい子どもにだって読めるはず! ……と思ったけど、「あ」「し」が並ぶと、「あし」と読んでしまうだろうか。
では次の案。
エレベーターというのは、そもそも乗っている時間が短い。その中で、判断をするこをとふまえると、視覚的に訴える要素が強いものが良いのではないだろうか。
そこで、マルバツはどうだろう。「開」は「○」で、「閉」は「×」とする(提案2)。この形の差が出ることによって、ぐっとわかりやすくなるのでは?!
また、ときにはカラーで区別しているものもあるが、あれは意外と効果的だ。例えば「開」を青、「閉」を赤、といった具合に(提案3)。単純に四角を赤と青で塗りつぶせばいいのか。信号のように判断すれば、青=通っても良い=開ける、赤=通れない=閉めるというように。
でもこれをするには、開けるは「○」で、閉めるは「×」、または、開けるは「青」で、閉めるは「赤」を表すのだということを、あらかじめ世の中に浸透させなければならない。まず、その作業が必要になるのか。うーむ。浸透すれば、わかりやすさでは両方ともかなり良い線いってると思うのだが……。
そしてまた、ひらめいた。
開いている目と、閉じている目のイラストをアイコンとして使うのだ(提案4)。これなら、反射的に開けるときに開いた目を、閉めるときに閉じている目を押してしまうのでは? でも、エレベーターに開閉ボタンがなくて、こんな目のイラストが突然並んでいたらコワイだろうか。これまた世の中にそのことを浸透させないと、やはり難しいだろうか。
思わず押してしまいそうな点では、一番良い気がするのだが、心配な点としては、目のボタンの下に鼻と口の落書きが増えてしまいそうなところ?!
……実際に考えてみると、誰もがわかりやすいデザインにするってことは、難しいもんだ。
なんだかんだいって、やっぱり開閉ボタンは「開」「閉」が無難ってことだろうか。みなさんはどう思います?
(田辺 香)
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