
口の中でパズルができる、その名も「パグミー」なるグミ状のお菓子だ。「よだれにご注意ください」という、前代未聞の注意書きが衝撃的。オレンジ、レモン、マスカット味でそれぞれカタチの違う3種類のグミが入っていて、この3種類をあれこれ組み合わせて口の中でパズルを楽しむというもの。舌の上で完成したパズルを確認することができるミラーシートつきで、東急ハンズなどを中心に販売中。なんでも、グミをかむことで脳の血流量が増し、さらに口の中でパズルを楽しむことが集中力を高めるので脳の活性化に役立つんですってよー。
販売元の株式会社歓彩館(かんさいかん)の方にお話を伺ってみたところ、発売は昨年の11月からとのこと。
「商品開発には2年かかりました。最初は、飴素材で始めたのですがうまくいかず、最終的にグミ素材で開発することになり、メーカーさんの協力を得てようやく商品化にこぎつけました」
とのこと。それにしても「口の中でパズル」という発想はどこから出てきたのでしょうか??
「直接的には、むかし流行った“チェリーのクキの部分を口の中で結んで遊ぶ”ことがきっかけですが、子供のころ、お菓子で遊んだことが潜在的に影響していると思います。ポッキーのチョコレート部分を全部舐めて(プリッツにして)から食べたり、パイン飴を輪っか状のままどこまで舐め続けられるかを友達と競争したりしたことがあります。周りの人に聞くと、大半の人がお菓子で遊んだ経験があり、中には大人になった今も、ハワイ土産にもらったマカダミアナッツチョコレートを口の中でチョコだけ舐めて、残ったナッツの形を舌で確認してから食べているという人もいました。
わー、やっぱり、原点はチェリーのクキだったのですね。でも、「お菓子を遊びながら食べた」というのは私もそうでしたー! 「ポテコ」を指にはめながら食べたり、「アポロ」のいちごチョコの部分だけを残してあとで食べたり……なつかしい記憶が蘇りますが、そんな体験が開発の原点だったとは驚きです。
ちなみに、「パグミー」はどんな方が購入されているのでしょうか?
「10代後半〜30代の女性の方を中心に多数ご購入頂いております。また、20代〜30代の男性にも大変好評です。今後はキッズ向けのパグミーを展開したいと考えています」
ちなみに、パグミーの箱の側面、そしてサイトには初級からハイレベルな技までさまざまな遊び方が紹介されており、中には裏技やまだ誰も完成させたことがない未確認技も! チェリーのクキもまるでダメだった私は、とりあえずこの中の「なかなかパズルができない方へ」編からチャレンジしてみようかと思います。
(野崎 泉)
・パグミー紹介ページ*販売元は(株)歓彩館