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びっくり装丁も!? 海外で翻訳されている日本の小説

洋書店などへいくと、外国人向けに翻訳された日本の小説がいろいろ置いてあって興味深い。日本で出ているものとはまったく違う装丁のものも多く、「日本で出ているものよりカッコいいかも!?」というものもあれば、逆に「なんか……イメージが違う……」というものも。今日はそんな中から印象的だったものをいくつかご紹介したいと思う。

まず、どこの洋書店にいってもイチ押し!! というほど人気なのが村上春樹さんのペーパーバック。装丁も気合いが入っていて、画像のようにモノトーンの写真で統一された表紙など実にカッコいい。
村上春樹さんの著書といえば、日本で出ているものは佐々木マキさんや安西水丸さんといった人気イラストレーターが表紙を描いたものが頭に浮かぶが、このシンプルで都会的な表紙は村上ワールドのイメージを壊すことなく、さらに洗練されたかたちで未知の読者にアピールしているといえるかも。

さらに、目についたのは最近『アルゼンチンババア』の映画も公開され、原作者として注目を集めるよしもとばななさんの著作。彼女も外国人読者にかなりの人気があるようで過去に映画化された『キッチン』や『つぐみ』など、多くの著作が翻訳されていた。よしもとばななさんの著作は原マスミさんや奈良美智さんなどの人気アーティストが表紙イラストを手がけたものが多いが、それをそのまま使用しているものもあれば、村上春樹さんの訳書同様、謎の東洋人女性をモデルに使ったものも……。
中でも印象的だったのが、ばななさんのデビュー作『キッチン』のフランス語版。薄暗い台所になぜかバカでかい“どなべ”と“一升瓶”がどーんと目立つ感じで置かれていて、作中に出てくる料理好きな若い女の子の“キッチン”のイメージとはチョット違うなー……という表紙になっていた。
村上春樹さんとよしもとばななさんはベトナムなど一部の国では海賊版が出回る程の人気らしく、海賊版にどんな表紙がつけられているのかも気になるところです。

しかし一方で、川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫といった古典的作品はやはり健在。表紙も浮世絵や和服姿の女性、竹林をあしらったものなど古き良きジャポニズムを感じさせるものがたくさん揃っており、日本に関心のある外国人にとっては永遠のスタンダードなよう。

私自身も海外の翻訳小説が好きでよく読むのだが、表紙にインパクトがあったり、オシャレで可愛かったのでなんとなく手にとって読んでみた、ということも決して少なくなく装丁はかなり重要なポイントといえるかも。これらの表紙は各国の版元が独自につけているものだと思うが、願わくは作品が持つ世界観を素敵に表現したナイスなビジュアルを考えてほしいものですよね!
(野崎 泉)

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