
街中や電車の中でも半そでの人を多く見かけるようになった。
そして薄着の季節になると気になりはじめるのがムダ毛の処理。
私自身、異性の目を気にするような年齢ではないが、電車のつり革につかまっていて脇毛ボウボウというのが見えちゃうっていうのはやはり恥ずかしい。必要であろうから生えているのであろう毛をムダ、見苦しいと剃ったり抜いたりするのはよくよく考えると不思議なことだけれど、現代ではほとんどの女性がそう思っているのでこれは仕方ない。毛よ、ごめんなさい。
ところでこのムダ毛処理、女性の場合は一般的には脇の下から腕、足、背中、ビキニラインと本当に全身にわたって行われる。もちろん、個人差があるので「足に毛なんか生えてないわぁ」という人もいれば、「手の指にも生えてますぅ」という人もいるだろう(私のことです……)。では、男性の場合はどうなのだろうか。
甲子園球児も眉毛を整える時代。最近の若い男性は心なしか手足もツルツルしているような気もするし、やはりムダ毛のお手入れというのはやっているのだろうか。
そこで、メンズエステティックの先駆け的な存在である「MEN'S TBC」にお話を聞いてみた。
「メンズエステティックを始めたのは8年前の1999年からです。フェイシャル、脱毛というのが大きな柱ですが、脱毛ということでいえば、男性の場合、ヒゲのご利用が一番多いですね。
では女性では定番の脇の下というのは、男性の場合どうなっているのだろう。
男性も眉毛を整える時代、脇の下もツルッツルが好まれていてもおかしくない。
「脇の下ですか。実は意外にニーズがあるんです。やはり夏になると特に集中してお申し込みがございます。全部を無くすというよりは、脇と腕の間からはみ出してしまう毛がなくなれば、全体的に薄くなれば、ということのようです」
やはり、男性もかなりムダ毛を気にしているのですね。
「男性は身だしなみや男性エステティックなどに10代の終わり頃から興味を持ち始めるようですが、実際には女性を意識する20代から30代前半のお客様が多いですね。これには経済的な理由もあるとは思いますが」と森さん。
脱毛とはちょっと話がはずれるが、男性は女性に比べて頻繁に肌の手入れをしていないため、初めてのエステでは抜群の効果が出るのだとか。そのため奥さんに言われて渋々エステティックに来た人でも、そのあまりの変わりようにびっくりしてクセになってしまう方も多いとか。
ちなみ、15年ほど前の雑誌に「三大胸毛男」として、昭和30年代の長嶋茂雄、先代朝潮、由利徹という記述があった。
由利徹はちょっとどうなのか? と思うが、胸毛は男らしさの象徴で成功した男の勲章だった時代もあったということでしょうか。
(こや)