プロ野球応援団の人たちは普段何をしているの?
やはり応援が盛り上がるのは、応援団がいるからこそ!<br>(C) 全国星覇会
野球には詳しくない私でも、夏になると行きたくなるのがプロ野球観戦。球場で飲むビールとお祭りさながらの盛り上がりが好きなのだ。
みんなで手拍子をし、応援歌をうたう――あの独特の一体感がたまらない!

そんな野球の応援の盛り上がりも、応援団の存在があればこそ。でも以前から謎に思っているのが、応援団の人たちの日常生活。ナイトゲームであれば試合開始は18時。普通の会社員なら、毎試合応援に駆けつけるのは難しいはず。いったい応援団の人たちはどんな生活を送っているのだろうか。

そこで、横浜ベイスターズ私設応援団「全国星覇会」の方々に話を伺ってみることに。
応援団のみなさんは普段は何をされているんですか?
「メンバーの中心は学生やフリーターです」
なるほど。それなら多少は時間の融通が利くのも納得。とはいえ、もちろんなかには会社員のメンバーもいる。
「学生やフリーターのメンバーが早めに球場に行って準備をし、会社員のメンバーは仕事が終わってから球場に行くなど分担しています」

やはり会社員の人たちは、仕事の都合に合わせて様々な応援スタイルをとっているのだそう。例えば、土日の休み中心に来る人もいれば、サービス業で平日の休みに来る人もいるし、なかには「朝早くに始まり夕方前には終わる仕事を選んでいる」という人も。ほかに工場のシフト勤務や外回りでの直帰などを利用して、試合の途中から参加するという人もいる。

「全員が全試合に来るわけではなく、全員で分担しながら、全試合で旗を揚げることを目標としています」
現在、応援団のメンバーは全員で30〜40人。なかには昨シーズンに全試合の応援に行った人もいるというから驚きだ。

ちなみにオフシーズンも応援以外に何か活動しているんですか?
「今シーズンの反省、来シーズンへ向けての応援歌作成やトランペットの練習などをしています」
当然ながらシーズン中はお金を使うので来シーズンに向けた貯金や、シーズン中にはなかなか会えない友達との付き合いなどもあるとのこと。

いろいろな苦労がありながらも精力的に活動を続ける応援団の人たち。彼らの球団への愛には頭が下がるとともに、球団を盛り上げてくれていることに改めて感謝したいと思います。
(古屋江美子)