これ、包装セロファンの裏側に、「アウト」「ヒット」「ホームラン」の文字がそれぞれ印刷されていて、アウトが“はずれ”、ホームランは“当たり”でもう一本。
これ使って野球の試合、成立しないだろうか。いや、する。そう思い立ち、大量のチョコバットを購入してきた。
どうせなら、多少リアリティをもたせよう、05年日本シリーズの「阪神×ロッテ」でやろう。実際のシリーズは、ロッテ怒濤の4連勝だったが、阪神が今度こそ勝利できるか。
スタメンは、シリーズ1戦目と同じということで。
阪神タイガース……赤星(中)、鳥谷(遊)、シーツ(一)、金本(左)、今岡(三)、桧山(右)、片岡(指)、矢野(補)、藤本(二)。投手は井川。
千葉ロッテマリーンズ……西岡(遊)、今江(三)、福浦(一)、サブロー(中)、里崎(補)、フランコ(左)、ベニー(右)、イ・スンヨプ(指)、渡辺正(二)。
選手、審判、実況も解説もオレ。全部オレ。プレーボール。
先攻は阪神。まずは軽く1回表ぶん、3本サクっと食べる。
オレルールとして、3度の食事は普通にちゃんととる。そして、開けたチョコバットは必ず食う。食べ物で遊んでも、祖末にはしませんよ。
2回表。
その後、仕事の合間に1本、洗濯しながら2本と、少しずつ「試合」を進行。
7回表。「六甲おろし」をくちずさみながら、阪神の攻撃。
8回裏。先頭の里崎が倒れたあと、フランコに久々の『ヒット』。続くは、唯一ヒットを放っているベニー。
「ホームラン」! 劇的!! ガッツポーズ&小踊り。井川ショック! すげえ、すげえよベニー。ロッテ強ぇ!
こうなるとロッテはあれだ、抑えに小林雅を投入だ。阪神もどうにか意地を見せたい。
9回表。矢野、藤本と倒れツーアウト。代打を出すべきだったか。最後は赤星が倒れ、ゲームセット。
夜寝ちゃったりして、結局2日にわたったチョコバット野球でしたが、2−0でロッテの勝利。チョコバットのべ55本の激闘は幕をおろしました。
そして顔に吹き出物が。もう当分、食わん。
(太田サトル)