◆春季高校野球関東大会▽準決勝 横浜4―2山梨学院(23日・ZOZOマリン)

 山梨学院(山梨1位)が横浜(神奈川1位)の強豪対決に敗れ、優勝した2014年以来12年ぶりの決勝進出はならなかった。

 吉田洸二監督(57)にとっては、山梨学院の監督として臨む公式戦初の横浜戦だった。

ともに関東の高校野球界を先導する者同士。試合後、その印象をこう語った。

 「封じられた感はないけど、本当に高校野球の負けにくいチームを作られているなと。いつも外から見て、『どんなチームかな』ってすごい興味があった。今回実際、肌を合わせて、スキが一番少ない。高校野球のいろんなチームとやってきたけど、一番スキがないチームでしたね。素晴らしいね。全部ね。試合の入りとかね。ピッチャーの使い方もね」

 グラウンド内で対峙(たいじ)してみなければ、分からないこともある。

 指揮官は続けた。

 「どうして横浜に敗れていくチームが、あんなにエラーするんだろう、というのを私、感じながら外から見てたんですけど、『するわな』と。

一塁までの全力疾走とか、目に見えないプレッシャーがすごいある。うちもかなりミスが出た。他のチームとやるときは、ああいうミスは出ない。そういう面では、肌を合わせて横浜高校のいいところを選手も感じ取れたので、学ぶべきところはまた夏にプラスにして、チームを作っていきたい。本当に試合をさせてもらってよかった。外からじゃ分からない、横浜の良さを感じましたね」

 チームは今秋ドラフト1位候補の投打二刀流・菰田陽生や左のエース・檜垣瑠輝斗ら主力をけがで欠く中、全員野球で春の関東4強まで駆け上がった。

 「いい経験ができた。うまくみんなけが人が戻ってくれば、『けがの功名』の方が大きかったかな、と言えるような7月を迎えたいなと思います」

 この敗戦で、さらにナインは強くなる。好敵手から多くの学びを得て、いざ勝負の夏へ。(加藤 弘士)

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