将棋の伊藤匠叡王=王座=に斎藤慎太郎八段将棋が挑む第11期叡王戦五番勝負第4局が23日、大阪・泉佐野市の「犬鳴山温泉 み奈美亭」で指され、控室では千日手の可能性が指摘された。

 伊藤の2勝1敗で迎えた本局。

先手・斎藤が71手目で八段の金を寄り、次いで後手・伊藤も二段の金を寄る。ここで立会人の井上慶太九段が「まさか千日手じゃないでしょうね」と話した。さらに斎藤が45分の考慮の末、同じ金を寄ると、控室から「わーっ!」と歓声が沸き、千日手の雰囲気が高まった。報道陣控室にやってきた井上九段も「皆さん、帰れませんよ」と指し直しの可能性を指摘しつつ、大阪府の南端で和歌山との県境付近に位置する会場から、大阪市内への電車の便を心配する事態となった。

 しかし斎藤が77手目で自陣に桂を打ち、ここでも控室で歓声。展開が動き、千日手は回避されたとみられる。斎藤は86手目で持ち時間を使い切り、一分将棋に入った。

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