伊藤園は、食品分野へ事業領域を広げ、健康価値の強化を進める。飲料以外で新たな顧客接点を創出し、“健康創造企業”としての価値向上を図る狙いだ。
その第一弾として、ヨーグルトベースの菓子食品「ヨーギュ」を発売し、新食品ブランド「BLOOM Deli(ブルームデリ)」を立ち上げる。中期経営計画で掲げる「新たな事業の創出」に向け設立した「新カテゴリー創造グループ」による初の商品提案となる。

「ヨーギュ」は、ヨーグルトの価値を“続けやすい形”へ再設計したフリーズドライ菓子。常温保存が可能で、場所や時間を問わず取り入れられる“エフォートレスな菌活”を提案する。飲料・リーフ事業で培った原料知見や研究開発力に加え、グループシナジーも活用し、“ウェルビーイングを食で提案する”新たな取り組みとして展開する。
伊藤園、食品ブランド「BLOOM Deli」始動 乳酸菌入りヨーグルト菓子「ヨーギュ」発売
「ヨーグルトの価値を再構築したお菓子」と紹介する塚本氏
「ヨーグルトの価値を再構築したお菓子」と紹介する塚本氏
5月20日に都内で開かれた発表会で、同社マーケティング本部新カテゴリー創造グループブランドマネジャーの塚本働氏は、「健康菓子市場は今後5年間で高い成長が見込まれている。忙しい生活の中でも、普段の食生活で自然に健康価値を取り入れたいというニーズが高まっている」と市場背景を説明。そのうえで「ヨーグルトの価値を再構築したお菓子として、場所や時間を問わない新しい選択肢を提案したい」と話した。

商品には、グループ会社チチヤス監修のヨーグルトベースを使用。独自にアレンジした凍結乾燥製法により、“サク溶け食感”を実現した。乳酸菌3種を配合し、そのうち1種には生きて腸まで届く有胞子性乳酸菌を採用。オリゴ糖やカルシウムも配合した“ウェルネス設計”とした。


また、砂糖や香料を使用せず、果汁やオリゴ糖の甘みを生かしたギルトフリー設計も特徴。塚本氏は「強い味ではなく、素材のおいしさがじわじわ伝わる味わいを目指した」とし、「購入層は腸活・菌活への関心が高い20~50代の働く女性を想定している」と説明した。

フレーバーは2品を展開。プレーンは発酵乳と北海道産生クリームを使用し、濃厚でまろやかなヨーグルト感を表現した。マンゴーはアルフォンソマンゴーを使用し、果実感とヨーグルトのコクを両立させた。

伊藤園執行役員マーケティング本部長の志田光正氏は「今回の取り組みは、単純に売上や利益を追うものではなく、新しいお客様との接点を作ることに意味がある」と説明。「お茶や野菜飲料に加え、改めて健康創造企業としての価値を強化していきたい」と語った。

販売は6月1日から首都圏1都3県でテスト展開し、来春以降の全国展開を視野に入れる。価格は各322円(税込)、内容量は6.3g。
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