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生き物の“持ち方”をプロが教えてくれる本

世の中に“お作法”は数あれど、今までになかったなんともユニークなお作法本が出版された。
『生き物の持ち方大全―プロが教える持つお作法』(松橋利光 神谷圭介著 山と溪谷社)という生き物の持ち方だけに特化した前代未聞のお作法本である。

この本ではカマキリ、文鳥といった身近な生き物から、すっぽん、オオトカゲといった危険な生き物の持ち方を教えてくれちゃうのだ。プロが教える持つお作法という言葉通り、持ち方指南をしているのは生き物専門のカメラマン。彼が、自分の経験やブリーダー、ペットショップの店員、獣医師にいたる生き物の扱いに慣れたプロたちから学んだもの。

著者が勝手に名前をつけちゃったという持ち方のネーミングは“エスプレッソホールド”、“コボ耳つかみ”といった一見ギャグっぽいのだけれど、これがまた持ち方の特徴を現わしていて、なるほどね、なネーミングなのである。
ちなみに、“エスプレッソホールド”はオオカマキリの持ち方。「カマを振り上げて威嚇するカマキリ。前から持とうとしてはカマキリの餌食に。背後から瞬時にカマキリの関節を固めるエスプレッソホールドで決めましょう……」といった具合で、さらにイラストでその詳しい手順が書かれている。

それにしても何でまたこのような本を? 出版元である「山と溪谷社」に話を聞いた。

「当社ではウサギやカエルのカレンダーを毎年出しているんですけど、その撮影現場で生き物の持ち方って色々あるんだよねっていう話から、生き物の持ち方ばっかり紹介した本があったら面白いんじゃない? と展開したのがそもそもの始まりです。はじめは一般的な身近な生き物中心でと考えていたんですよ。でも最近はベランダにタランチュラ、公園にサソリ、近くの池にワニガメ、なんて無責任な飼い主が逃がした危険なペットが思わぬ場所に出現する時代ですから。非現実的ではありますが、危険生物の正しい持ち方も取り上げてもいいんじゃないかと思ったわけです」と担当の神谷有二さん。

さらにこの本が楽しいのは、正しい持ち方にユニークな名前がついているということだけでなく、ちょっとおバカな応用編もあるところ。
ちなみにチョウの持ち方“カード払いばさみ”では、グラスを片手にバーカウンターで……お洒落なシーンに虫を持ちこむことができます、といった具合。

「応用編はまったくギャグです(笑)。でも生物の持ち方そのものはすべて正しい持ち方です。危険な生物や注意が必要なことに関して“マジであぶない”として書きました」

確かに、危険な生物の中でも最も遭遇するであろう確率が高い毒ヘビに関しては、ヘビの特徴からかまれた時の対処の仕方まで、一般人にも分かりやすく詳しい情報が書かれている。
そして、生き物への愛も感じられたりするのである。

ギャグをちりばめつつ、でも内容は結構マジというこのあたりのさじ加減がなんともすてき!
たかが持ち方とあなどるなかれ。
プロの正しい持ち方は、生き物に対して失礼のないお作法であると同時に、私たちの身を守る方法でもあるのです。
「生き物の持ち方を知ってどうするの?」なんて言っている場合じゃありませんよ。

夏休みもあとわずか。「宿題できてないよ〜」という小学生、中学生諸君、『生き物持ち方大全』で正しい生き物の持ち方を実践&レポートしてみるのもいいかもしれません。
ちなみに私がいたく感激したのは“仏手つまみ”、“釈迦ころがし”、“地蔵”の神仏掌シリーズ。これができたら言うことなし!?
(こや)

山と溪谷社HP
エキサイト商品検索『生き物の持ち方大全―プロが教える持つお作法』

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2007年8月23日のコネタ記事

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