CMで聞く「モーヴ色」って、どんな色?
これが「ディープモーヴ」の色。おばあちゃんの紫色とはだいぶ違います。
最近、ヘアカラーのCMで聞く「モーヴ色」。「ビューティラボ」で出した新色というけど、正直、あまり耳慣れない色だ。

いったいどんな色なんだろうか? 

そういえば、以前、「アッシュカラー」が大流行したときも、初めて聞いたときは「??」と思ったけど……。もしかして海外では流行ってるの?
発売元のホーユー株式会社に聞いた。

「『モーヴ』とは、藤色、薄紫を表すフランス語です。紫色のなかでも赤紫系ではなく、青紫系で、ヘアカラーとしては、それほど強い色ではなく、髪の黄みをカバーしてツヤ感を出す特徴があります」
というのは、マーケティング本部の担当者。

海外で流行っているのかと聞くと、特にそういったデータがあるわけではないそうだが、
「この秋冬のファッショントレンドを、寒色系のクールビューティーと予測し、今回のモーヴ色を発売しました」とのこと。

開発のきっかけについては、
「最近の黒髪用ヘアカラーのトレンドは、かつてのように明るい髪色ではなく、ナチュラルで明るすぎないブラウン系の髪が主流になっています。
また、サロンではすでにモーヴが活用されていて、それを市販品市場でも、今までにない新しい色であることをセールスポイントにモーヴ色を開発しました」
とのこと。

以前は、カラーのバリエーションも、イエローやレッド、オレンジ色など、明るい色が多かったが、最近のトレンドは暗めの色にシフトしているらしい。
そのため、ホーユーでは一昨年から「ダークトーンカラー」という暗めのバリエーションを展開してきたが、さらに新色として「ディープモーヴ」を、また明度も色も豊富なビューティラボヘアカラーから「ミスティックモーヴ」も追加発売したそうだ。

ところで、紫色と聞くと、おばあちゃんたちのキレイな紫色の髪を思い浮かべるが、こちらはぐんと落ち着いた自然な色のよう(写真)。
日本人の肌や髪の色と相性の良い色なのだろうか。対象年齢を聞いてみると……。

「20代前半から20代後半です」
ちなみに、10代向けの「ビューティーン」でも同様の色を出しているそうだが、残念ながら、30代から年配までの商品にはこの「モーヴ色」はないのだそうだ。
流行の色って、やっぱりそういうものよね……。

同じ紫でも、おばあちゃんでなく、若い人向けの「モーヴ色」。20代の方はぜひお試しください。
(田幸和歌子)