白髪染めとふつうのカラー、どう違うのか
苦労のたびに1本、また1本……?
最近、「白髪がチラホラ……」なんて話を、友人や姉などと、ときどきするようになった。
34歳。
まあ、妥当な年齢かもしれない。

それにしても、ひっそりこっそり控えめに生えてくれるなら許せるが、白髪に限って、1本でもものすごく自己主張が激しく、「ビヨ〜ン」と飛び出てくるのには辟易する。
そんな悩みを友人などと話すうち、きまって話題になるのは、「いつから白髪染めを使うか」ということだ。

「白髪染め」って、普通のヘアカラーといったいどこが違うのか。
白髪染めへの替えどきはいつなのか。一度白髪染めを使ってしまったら、もうフツウには戻れない……なんてことはないのか。

「ビゲン」「ビューティラボ」などでおなじみのホーユー株式会社に聞いた。

「まず、業界ではスーパー、ドラッグなどで購入できる一般用ヘアカラーと、美容院で使われている業務用に分けており、さらに、ヘアカラーは白髪用と黒髪用に分かれます。その違いは、白髪用は白髪のある人が使うもので、黒髪用は白髪のない人が使うものということです」
と、社長室の木野さんは言う。

白髪用と黒髪用は、やはり成分が少し異なるようだが、つまり、「完全に真っ黒」の人のみが「黒髪用」を使うべきってこと!?
「いえ、白髪用は白髪も染めて目立たなくするために使われる商品で、明るさに合せて白髪も黒髪も染めることができるんですよ」
また、黒髪用は基本的には白髪をあまり染めることができないので、一般用では白髪のある人にはお勧めしないという。ただし、美容院では黒髪を明るくして白髪となじませることもできるのだとか。
っていうことは、「白髪用」を使っておけば、黒髪も白髪も問題ないということか。


じゃ、かえどきの目安は?
「ちらほら程度では黒髪用ヘアカラーを使用されても問題ありません。ただ分け目、生え際など、白髪が固まって目立つようになった場合は、白髪用のヘアカラーのほうが目立たなくすることができますよ」

ちなみに、最近の白髪染めはかなり明るい色もあるため、「白髪染め=真っ黒」ではないのだとか。
「当社ですと『シエロ』ブランドの製品は、30代の白髪がちらほら目立つ年齢から使用していただいても、抵抗感のない明るさ・色をそろえています」と木野さんは言う。

なんとなく「白髪用」というのを買うことに抵抗があって、「一度使ったらもう戻れない」的な思い込みもあるが、
「白髪用でも黒髪用よりも明るいものもあります。白髪は年齢とともに増えますので、目立たせないようにするにはやはり白髪用をお使いいただいたほうがいいと思います」
ということだった。
また、年齢的には、現在、「白髪用」を使うのは30代ぐらいからが一般的なのだとか。


ちなみに他社にも同様の質問をしたところ、売れ行きのほとんどが「白髪用」だという説明をされた。
その名のイメージで手にとりにくかった「白髪用」。でも、結局のところ、少しでも気になるのならば、「白髪用」を選ぶほうが、無難みたいです。
(田幸和歌子)