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数百円から億まで! 宝石の値段はどう決まる?

テレビを見ていると、芸能人が何億円なんて宝石を身につけていることがある。その一方で、博物館などでは、宝石の原石などが、数百円で売られてたりもする。素人には、まったくわからない値段の幅の広さだ。

そもそも宝石の値段って、どう決まるのか。社団法人日本ジュエリー協会発行『ジュエリー用語事典』の監修者の一人、福本修さんに聞いた。
「値段の決め方には、さまざまなケースがあり、本人への取材による自己申告や、鑑定に長けていると番組制作者が判断した専門家に取材した結果の場合もあります」

実は福本さんご自身、テレビ局の取材で、ある宝石を「○億円」と回答したことがあるそうだ。値段の判断基準は、「鑑定対象となるジュエリーに類似したものが、実際に流通している価格」というが、億単位のものはそうそう流通しているはずもない。また、外観上は似ていても、高額なダイアモンドやルビーは、ほんのわずかな重さや色の違いで、価格に大きな差が出るのだとか。
「そこで、鑑定対象ジュエリーに用いられた宝石の価値を個別に判断してから、総合的な価値を鑑定する作業が必要になります。例えば、1キャラットのブルーダイアモンドをメインに用いた指輪に、0.5キャラットの無色系のダイアモンド4石が脇石として使用されていた場合、脇石のほうは普通に流通しているので価値の判断は容易ですが、1キャラットのブルーダイアモンドはそうではありません。そこで、クリスティーズやサザビーズといった競売会社で過去に出品された類似した色とサイズのブルーダイアモンドの落札価格を参考にして判断をすることになるんですよ」

それにしても、数百円の原石と、それらの億単位の宝石とは、どう違うんでしょう?
「宝石の価値の違いは、希少性の違いです」
これは、採掘にかかるコストの違いも大きいのだとか。
「例えばダイアモンドの採掘は、シベリアの永久凍土やボツワナの砂漠、あるいはカナダの冬場は日中でもマイナス30℃にもなる過酷な環境で行われています。ダイアモンド鉱山のほとんどは、人里から隔絶された場所にありますから、採掘のために鉱夫達は鉱山近くに移住してこなければなりません。家族をともなう場合は、子供達のための学校を始め、病院の建設も必要です。医師も呼ばなければなりません。つまり、ダイアモンドを採掘するためには、町をひとつ作り上げるほどの資本を投下しなければならないのです」
つまり、いくら磨いたところで、数百円の原石が、高価な宝石に化ける可能性はないということのよう。

テレビにうつる「何億円」というきらびやかな宝石は、単に石の重さ・輝きの違いではなく、それを採掘した人々の苦労の重み、生活の重みを背負っているものでした。
(田幸和歌子)

「福本修の宝石・鉱物小事典」HP

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2008年2月10日のコネタ記事

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