中国のデータセンター事業大手「万国数拠服務(GDS Holdings)」は4月2日、不動産投資会社「基匯資本(GAW Capital Partners)」と提携し、東京都内に総容量40メガワット(MW)のデータセンターパークを共同で建設すると発表した。GDSはすでに東南アジアに進出しているが、今後は北東アジアでの事業展開を進める。

GDSとGAWは、東京都府中市にある「府中インテリジェントパーク」内の区画にキャリア中立のデータセンターパークを開設し、安全で拡張可能な最先端のデジタルインフラに対する巨大な需要を満たす計画。26年中の稼働開始を予定しているが、すでにGDSに対して発注の意向を示した顧客もいるという。 

GDSの黄偉・会長兼最高経営責任者(CEO)は「日本はアジア太平洋地域の3大データセンター市場の1つであり、その市場規模は世界のトップ10に入っている。人工知能(AI)に対する需要が急拡大するのに伴い、当社のグローバル事業が急成長すると確信している」と述べた。

日本経済新聞によると、東京圏でデータセンターが急増しており、施設規模は今後3~5年で倍に膨らんでシンガポールを抜き、アジア首位の北京に迫る見通しだという。

(36Kr Japan編集部)