米コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は9日発表した「中国有人電動垂直離着陸機(eVTOL)産業白書」で、2040年には中国のeVTOL市場規模が410億ドル(約6兆700億円)、年間販売台数が約16万台になるとの見通しを示した。

そのうち、個人用は飛行や新技術の体験、アウトドアレジャーなどに対するターゲット層のハイエンドなニーズを受けて、市場規模が230億ドル(約3兆4000億円)となり、全体の約55%を占めると予測。

交通手段としてのeVTOLは都市部の空中交通網の整備を受けて、個人の購入や事業用チャーター、空港と高速鉄道との間の接続などの利用場面の中で存在感を増し、市場規模は180億ドル(約2兆6600億円)、全体の約45%を占めると予測した。

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白書では、政策支援や規制緩和、インフラ整備、産業チェーンの発展の四つの要素が相乗効果を発揮し、中国が世界に先駆けてeVTOLの大規模利用を実現する市場の一つになる可能性があるとの認識を示した。【新華社北京】

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