中国LiDAR大手の速騰聚創(RoboSense=ロボセンス)が、2026年上半期決算を発表した。売上高は前年同期比30.2%増の10億2000万元(約240億円)、LiDARの販売台数は169.6%増の71万9200台だった。

このうち、先進運転支援システム(ADAS)向けは98%増の43万6600台、ロボット・その他分野向けは510.4%増の28万2600台となった。同社によると、ロボット向け3D LiDARの出荷台数では複数四半期にわたり世界首位を維持しているという。

4~6月期(第2四半期)の売上高は前年同期比23.2%増、前期比22.3%増の5億6100万元(約130億円)。LiDARの販売台数は38万8000台で、このうちADAS向けは単四半期として過去最高の29万1800台、ロボット・その他分野向けは前年同期比182.3%増の9万7100台だった。

注目すべきは、ロボット事業が「第2の成長エンジン」から中核事業へと急成長している点だ。上半期にはロボット関連製品が製品売上高の半分近くに達し、売上高の増加分のほぼすべてを占めたほか、粗利益を支える主要な柱となった。邱純潮CEOは決算説明会で、「これまでLiDARで知られてきたロボセンスだが、今ではロボットが当社の新たな顔となっている」と述べた。

ただ、事業規模の拡大がそのまま利益にはつながっているわけではない。上半期の純損失は1億6000万元(約38億円)で、赤字幅は前年同期から7.6%拡大した。研究開発費は12.2%増の3億4600万元(約83億円)となり、主にAIチップやデジタルプラットフォーム、ロボット向け新部品などに投じられた。販売・一般管理費も23.9%増の1億6800万元(約40億円)となった。

一方、これまで強みとしてきた車載LiDAR事業は収益面でより厳しい局面に立たされている。

経営陣は決算説明会で「自動車業界は現在、荒波を乗り越えている最中だ」と説明。車載製品の粗利率が圧迫されているほか、一部顧客からの急な追加発注も生産やコスト管理に影響しているという。

中国のLiDAR業界では、大手2社がそれぞれ異なる市場で強みを発揮しつつある。上半期の車載ADAS向けでは、禾賽科技(Hesai Technology)が83万9300台で首位に立ち、ロボセンスは43万6600台だった。一方、ロボット向けではロボセンスが28万2600台と、Hesaiの26万700台をわずかに上回り、ロボット芝刈り機や無人配送車、人型ロボットなどの分野で事業を拡大している。

ロボット事業の比重が急速に高まるなか、ロボセンスとHesaiの競争はスマートカーからロボット市場へと広がりつつある。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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