<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇7日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6,564ヤード・パー72>
後続に4打差をつけて、単独首位でむかえた最終日。スコアが伸びない難関コースに加えて、昨年覇者という強みもある。
多くの人がアン・ソンジュ(韓国)の勝利を確信していたが、勝利の女神は微笑まなかった。
成田美寿々、魂のガッツポーズ【写真】
後続の成田美寿々が追い上げを見せる中、スコアを伸ばせず2バーディ・2ボギーの「72」でホールアウト。最終ホールまで接戦を繰り広げたが、1打差で勝利を逃した。「チャンスにもつかなくて、パーセーブを考えないといけない1日だった。自分がグリーンをうまく使えなかった」とやりきれなさに肩を落としたが、この日は運も味方につかなかった。
14番・パー4では、ファーストカットに落ちたティショットをテレビクルーが誤って蹴飛ばすハプニング。
さらに、そこでソンジュがセカンド地点に到着するのを待たずに、競技委員立ち会いの下、ボールを元の場所に戻してプレーを続行した。そこから打った2打目がグリーンの奥にこぼれて、3オン2パットと痛恨のボギー。「(プレースした場所が)ボールが沈んでいて、(グリーンの上に)止めるのが無理だった。自分がうまくやればいけたので、言い訳ですが」とうなだれた。
「こんなチャンスはない」と、悔し涙を抑えきれない。持病の首痛のため、月曜には韓国で内視鏡手術を受ける。
順調にいけば今月26日開幕の「フジサンケイレディス」から復帰する予定だが、少なくとも2週間は実戦から離れることになる。「正直明日も怖いけど、良い結果になるよう願うしかない」と不安が残るだけに、勝利をつかんで治療に臨みたかった。「でも、ここまでの3試合がだめだったので、ここまで来れたのはよかった」。悔しさを乗り越えて、今は復帰後の活躍を目指すのみだ。(文・谷口愛純)

■ヤマハレディース 最終結果
■ルール&マナー 誤ってボールを蹴ってしまった場合
■新ルールはここが変わった 絶対におさえたい15のコト
■韓国NO.2 ペ・ソンウってどんな選手?【写真集】
■畑岡奈紗は?ANAインスピレーション3日目の結果