女子ツアーは、ようやく6月末に「アース・モンダミンカップ」で開幕。2018年には優勝もし、大きな注目が集まった舞台だったが、成田は2日間トータル15オーバーの140位タイで予選落ちという結果に終わった。その不振の原因については「クラブの調整ミスからスイングが崩れてしまった」という部分に求めた。
新型コロナウイルス感染に伴う自粛やケガの影響もあり、3、4月はほとんどゴルフができない生活を余儀なくされた。アース・モンダミンカップの開催が決まり、急ピッチで調整を進めたものの、クラブとスイングがマッチしていなかったことにより「気持ち悪さが残るままラウンドしていた」という状態。開幕前週を迎えてもまだティショットが大きく曲がる現象が続いていて、「ドライバーを振るのが怖かった」という心理のまま初日を迎えてしまった。
これを踏まえ、大会後にはドライバーからアイアンも含めライ角をアップライトに調整。すると数値もガラッと安定してきたという。ドライバーのヘッドも色々と試している段階のなか、「こうなると曲がるというのは分かってきました。体の動きを見ても、コースでもしっかりと振れてきています」。およそ1カ月前の状態に比べ、かなり上向きになっているようだ。
引き続き、先日開催が発表された8月14~16日の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に向け、「今度は調整ミスをしないように」と地元の千葉や、コーチがいる横浜で調整を重ねていく。
そのアース・モンダミンカップでは、1学年下の渡邉彩香が5年ぶりの復活優勝を果たした。これは「優勝した瞬間、『キャーー!』ってなってしまった」と、成田も両手を挙げガッツポーズするうれしいできごととなった。「これまで食事などもして、苦しい時期も知っていた。飛距離などゴルファーとしてキャラクターがある選手。私も負けずに大きいゴルフをしたいですね」。
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