<樋口久子 三菱電機レディス 初日◇30日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6585ヤード・パー72>
国内復帰戦でド派手なホールインワンを達成した渋野日向子。大会初日は1番パー5でバーディ発進すると、その後はパーを並べて8番パー3を迎えた。
148ヤードで風は右からのフォロー。握った8番アイアンで放たれた球はカップ手前に着弾すると、そのままカップに吸い込まれた。
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「ピンより奥に行ってもいいと思って8番を持ったんですけど、まあ、うまくいって」と、人生で5回目のホールインワン達成となった。4番のパー3ではティアップをして放ったショットがグリーンを大きくショート。「アメリカからティを刺さずに地べたから打っていて、それが良かったんだと思い出しました。ティを刺すと、スピンなのか…」と距離感に苦しんだため編み出した方法。
この8番ではこれを思い出し、地面からそのままで見事なショットを披露した。
これには同伴競技者の小祝さくらもビックリ。「ピン筋っていてすごかったですね。あのピンポジで入るのはさすがだなと思って見ていました」と、同級生のスーパーショットを褒めたたえた。
前半からショットは好調で、傾斜の強いグリーンに対して乗せ場所を選びながら安全運転だったが、一気に流れを引き寄せるスーパーショット。「私も持っているんじゃないかと思いました」と3アンダーで後半へと向かったが、「ショートパットが悪かった」と11番、12番で連続ボギーを喫し、17番でも1メートル弱を外しボギー。
「自分の実力を思い知らされました」とイーブンパーまで後退し、32位タイで初日を終えた。
「パー5で2オンできるホールが2、3ホールある中で(バーディを)一つしかとれないのが心残り」と、出だし以外のパー5はすべてパー。それでもショットの好感触は続いており、2日目以降もスコアを出せる雰囲気はある。問題は「情けない」としたショートパットだが、「不安なくできるように」と、いつもと同じパッティング練習をホールアウト後も続けた。
ちなみにこれまでのホールインワン達成時はすべて試合・大会でのもので「プライベートではないです」。ところが過去4回の達成時は好スコア、好結果に結びついていない。
「4回失敗しているので、さすがに今回は予選通過したい」。1ホールで稼いだ2アンダーを生かし、2日目の巻き返しを誓った。
スタートホールでは手が震え、「18ホールすべて緊張していました」とした渋野。まずは予行演習は終わり。あすの戦略も警戒すべきは警戒し、攻めるパー5でスコアを伸ばす。首位との5打差を詰めるべく、翌日の戦いに臨む。
(文・高桑均)

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