<ニトリ エキシビションゴルフ 事前情報◇24日◇成田ヒルズカントリークラブ(千葉県)◇7016ヤード・パー72>
石川遼が6バーディ・2ボギーの「68」をマークして、トータル4アンダー・3位タイの好位置につけた。トップと1打差で明日の最終日を迎える。

ショット・オブ・ザ・デイは石川の17番パー3(実測198ヤード)のティショットだろう。きれいな放物線を描いて、ピンの少し手前で1バウンドしたボールは、2バウンド目で一度カップのなかに消え、『コン』と音がして外に出てきた。カップの先10センチにつく、あわやエースかというスーパーショットに石川は「ティグラウンドで何が起こったか、わからなかった。カップの音はしたので、『入ったよね!』って。『ちょっと待って』。音が短いなと思った」とキョトンとした顔でグリーンを見つめていた。

このバーディを決めた時点で、すでにホールアウトしていた小鯛竜也と市原弘大と並び、5アンダーでトップに立った。ところが、最終18番パー4では、ティショットでフェアウェイのど真ん中をとらえながら、グリーン上で3パットして、スコアを1つ落としてしまった。
「目標は4アンダーで、最後ちょっと残念だったんですけど、初日としては良かったです」と振り返った石川。これで前週の「ダンロップフェニックス」の2日目から4日連続で4アンダーのラウンドとなった。
この日は、3日前に優勝争いを繰り広げていた22歳の金谷拓実と、21歳の石坂友宏との同組のラウンドで、「彼らの世代に僕もなったつもりで、学生の試合をやっている気持ちだった。もう中堅になりつつあると思う」と29歳は笑う。
この日のスコアでは大学生プロの2人を上回った。
明日の最終日に向けては「優勝争いを最後までできると、この16、17、18番ホールは非常に面白い。そこまで冷静に行きたい」と意気込みを語った。前週の宮崎の暖かさから一転、冷たい雨と風のなかでのラウンドに、最後は「早く風呂に入りたいです」と締めた。