<全米女子オープン 2日目◇11日◇チャンピオンズGC(米国テキサス州)◇サイプレスクリークコース(6731ヤード・パー71)、ジャックラビットコース(6558ヤード・パー71)>
渋野日向子が躍動した。海外メジャー「全米女子オープン」の予選ラウンド2日間を終えてトータル7アンダーは、2位のリン・グラント(スウェーデン)に3打差をつけて単独首位。
第2ラウンド終了後の共同記者会見で、好調の要因などを語った。以下、一問一答。
―きょうのラウンドを振り返って
上がってスコアアテスト会場で自分の順位を見たときに、夢かなと思いました。いまのうちに写真を撮っておきたい順位。天候が予報よりあまり風が吹かなかったり、雨も耐えてくれたので、回りきったことがすごく良かったし、4つも伸ばせたのは正直すごくビックリです。
―予報は午後から雨。
積極的に攻めた?
いや、きょうは耐えるという前提で最初からやっていた。パー5でしっかり(バーディを)獲れればいいなと思っていたなかで、スタートホール(1番パー5)で獲れたのですごく良かったです。「ありゃ」と思いながら回っていました。
―きのうはのびのび。きょうは?
天候がどうなるか分からなかったなかで、朝から耐えるゴルフをしようと思っていたので、それが最後までできたと思う。きのうのゴルフはもうなかったことにしてまた新しい1日目、初日って考えてやったことで、きょうものびのびできたのかなと思います。

―6バーディ
ここまでショットがすごくいいのもあるんですけど、パッティングがここまでいいのは久しぶりで、自分の思ったところに打てる回数が増えていて、バーディが6個も獲れたのも奇跡ですし、その分ショットがいいんだなというのがわかるので、よくここまで頑張っているなと思います。
―ボギーの後にバウンスバック。全英女子オープンみたい
全英のようにうまく行くとは思っていないけど、あの頃とはまた違う感情ですし、ちょっとずつ大人になっていると思う。ゴルフの内容も自分で考えて、内容の濃いゴルフになっているし、去年の全英よりいいゴルフをしていると言えます。
―海外では1日好スコアを出しても、次の日がダメという日も
ちょっと成長しているなというのを実感できますし、自分の中で気持ちのコントロールができている実感もある。すごくそれはこれからに生きるなと思います。

―キャディさんと大笑いしていたが
あすは風が強いから「7個(アンダー)なくさないように頑張ります」って言ったら、「うん」じゃなく「ほーっ」って言われたんで。それで笑っていました。
―好調の要因は?
うーん。今までの自分を捨てたことかな。本当にもうプロ1年目というか、プロなりたてとかゴルフ始めたてくらいの気持ちのもうが、すごくゴルフに対しても気持ち的にも成長できるなって。気持ちが初心に帰ったことかなって思います。

―きのうは100点。きょうは?
きょうはまずこのスコアで回れる気候でないなと思っていた中で伸ばせていたので、120点!です。ははは。
―全英ではメジャー勝利できているが、プレッシャーは?
まったくなくて、アメリカーツアーで戦うとなれば、いままで感じていた全英チャンピオンというプレッシャーは捨てていいと思っていた。いまは真っさらな気持ちでこの試合に臨んでいる。
―昨年の全英ではギャラリーを味方にしていた。
今回は無観客だが
今年は何試合もそれを経験してきて、本当に去年のたくさんいてくださったギャラリーの大切さを感じますし、バーティ獲ったときのシーンがさみしいなと思ってやっています。
―目標は予選通過だった。あすからの目標は?
あと2日間は伸ばせるときには伸ばしたいですけど、耐える、粘るゴルフが必要だと思う。この2日間で伸ばしたスコア、貯めたスコアを全部なくさないようにしたい。
―日本のファンに向けて
いま何時かわからないけど、深夜で仕事もあるなかで、たくさん応援ありがとうございます。まだ2日目終わったばかりですが、一番上にいる奇跡を楽しんでいただけるとうれしいです。
あと2日、応援よろしくお願いいたします。