パット・イズ・マネー。古くからゴルフ界で言われる言葉だ。
地元熊本で優勝へ意気込む上田のエースパターは4年間変わらない。2017年に使い始めて、グリーンの状態などによって他のものを使うことがあっても、必ず戻ってきているのがホワイト・ライズだ。だが、ヘッドは替わらないものの、シャフトは使い始めたときから3度も替わっている。
元々スチールシャフトを使っていたが、カーボンとスチールの複合シャフト『ストロークラボ』に好感触を得ると、ホワイト・ライズのシャフトも同じものに。19年にはスイッチ早々「Tポイントレディス」、そしてメジャー覇者キム・ヒョージュ(韓国)に競り勝った「ヨネックスレディス」と年間2勝を挙げた。
そして昨年は重たいグリーンにアジャストするのに苦労したが、11月に赤い『ストロークラボ』のシャフトをさしたホワイト・ライズに戻すと、調子は再び上向きに。そこからはずっと同じ組み合わせを使用している。上田はそのフィーリングの良さをこう語っている。
「ホワイト・ライズは長いですね。
その信頼性は相当なもので、オデッセイの担当者によれば「いつもだとオフに何本かのパターを試しますが、今回のオフは試しませんでした。そういうのを見てもだいぶ合っているのだろうと感じます」と『今年はこのパターで戦うんだ』という強い意気込みが感じられる。
そんな情熱的なパターとともに2年ぶりに熊本空港CCに帰ってきた上田。難グリーンを攻略して今季初勝利をつかみ取る。