これまで、レギュラーツアー通算6勝、シニア3勝(後援競技を含む)を挙げている奥田靖己が、きょう4月1日に62歳になった。
奥田靖己は腕の五角形を崩さずにバックスイング【連続写真】
大阪府出身。
甲南大学進学後に本格的にゴルフをはじめ、1984年のプロテストに一発合格。90年の「中四国オープン」でツアー初優勝を飾りシード入り。92年は、「テーラーメイドKSBオープン」、「アサヒビールゴルフダイジェスト」と2勝をマークし、賞金ランキング7位に入った。
奥田が注目を集めたのは93年の「日本オープン」。トップを走る尾崎将司を2打差で追う最終日は、最終組でプレー。前半で逆転すると、後半は耐えるゴルフでリードを広げ、終わってみれば尾崎に5打差をつけて、初の国内メジャー優勝を果たした。
それまで8年間AONが独占していたナショナルオープン王者の座を奪い取ったのだった。
2010年にシニア入りしてからも存在感を発揮したが、優勝までには2位が6回と時間がかかった。シニア初優勝は13年の「富士フイルムシニア」で、95年のレギュラーツアー「カシオワールドオープン」以来、18年ぶりの勝利だった。
師匠は高松志門。今では数少ない個性派で、その理論、いわゆる「水平打法」はセオリーとはちょっと違って人気が高い。レギュラー時代からひょうひょうとした玄人受けするプレーぶりで、関西圏を中心にファンが多く、トーナメント出場の傍らメディア出演も続けている。

今年行われたシニアツアー予選会は25位で終えている。11位以降は出場人数の多さや欠場者によって出場資格が発生するため、今季は限定的な出場となりそうだ。


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